遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

一人暮らしは会話がしたい

 

 

 

 

利用者さんで一人暮らしの方は結構おられます。

 

通院介助、掃除、調理を主に利用されています。

 

通院介助以外は1時間の中で支援しなければなりません。

 

でも訪問してすぐに仕事に取り掛かるんじゃ、機械的で嫌です

よね。

 

まずはお身体の調子を伺って少しだけ世間話をして、それから

「今日は何を作りましょうか」とか支援の内容に入っていきます。

 

ところがここからが問題です。

 

一人暮らしの方達は、ほとんど会話をしていないので、この時と

ばかりに話しをされます。

 

私たちも会話は嫌いじゃありませんけど、調理の場合はスタートが

遅くなると時間内に必要な量の調理が完成しなくなります。

 

先日現役の時、経営コンサルタントをしていたおじいちゃんが、

話だけで30分になってしまいました。

 

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お話をするのが商売だったわけですから、話ができないのは苦痛な

事なんだと思います。

 

だからヘルパーとの会話をとっても楽しみにされていると思います。

 

でもやっぱり私たちの訪問のメインは調理を行う事なんです。

 

御本人は調理より会話を重視してほしいと思っているかも

しれません。

 

今の介護保険ではそれはできないんです。

 

昔まだ介護保険制度が始まる前は、相談助言という内容での

訪問が可能でした。

 

机上で法律を決めているお偉いさんたちは、相談助言(話相手)で

介護保険を使わせるわけにはいかないと判断し、なくなってしまった

んです。

 

実際には話し相手を求めている一人暮らしの高齢者は多いんです。

 

信じられないでしょうけど。

 

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だから調理しながらも掃除しながらも、ずっとお喋りを止めない利用者

さんもいます。

 

通院介助の時は個人病院でも2時間くらいは必要です。

 

いつもマシンガントークのK美さんが、待ち時間を含めて通院に

4時間かかった時はさすがに

 

「10日分くらい喋った」

 

と言って、帰りの移送車の中は静かだった事もありました。

 

お一人暮らしの方は皆さん会話が大好きです。

 

それをないがしろにしないで、適度に会話を楽しみ、本来行わなければ

ならない支援をしっかりしていくことを心掛け、今後も訪問していきたい

と思います。

 

 

 

 

 

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