今日調理で訪問した一人暮らしのおじいちゃんが言いました。
「テレビでみる東京の若者がやってることが、どうしても
わからないんだよな。」
「あんたはどこの生まれだ？」
「私東京生まれなんですよ。」
「じゃああんたにも普通の事なのかな。」
いったい何を言いたいんでしょうか。
「ラーメン屋だかなんだか知らないが、長～い行列を作って何時間も
待って食べるんだって。１０分かそこらならわかるったって、意味が
わからないな。」
「都会の若者は暇なんだな。」
「ああ、そうですね。美味しい物を食べるためなら並びますね。」
「おら達若い時には考えられないな。」
「そうかもしれませんね。」
別に都会じゃなくても、今は行列してるところなんて沢山
あります。
「それとよ、店の外に座って酒のんでるべ、なんで店の外まで
自分の店にするんだ。店の中だけが自分の店だべ。」
「あ、それは一時問題になりましたよ。テレビに映りましたか？」
「あれはなんだべな。おかしな事するな～。」
疑問に思う事が疑問でした。
この田舎で生まれ田舎で育ったおじいちゃんには、都会の光景は
異質なんだそうです。
訳のわからない事が沢山あるそうです。
私が調理している間、ずっと話してしました。
おじいちゃんの孫さんも東京にいるそうです。
孫さんにはいつも「田舎に帰ってこい」と言っているそうです。
テレビに映る都会の若者になってほしくないそうです。
おじいちゃんの目に映る都会の若者っていったいどんな
ふうに映っているんでしょうか。
時々映る「腹に穴開けて変なものつけたりな」がすべてでは
ないんですが、都会の若者はみんなそんな意味のわからない
事をしていると言います。
テレビの情報って影響力が大きいですから、一人そんな人が
映ってもみんながそうだと思ってしまうんですね。
このおじいちゃんの頭の中にある都会の印象はあまり良い物じゃ
ありません。
残念ながら。
農業１本で生活を支えてきたおじいちゃんにとって、今の世の中は
何もかもがくるってるってそればかり言います。
この田舎で生活していればそう思うのもわからないでもありません。
のどかな田園の中と都会ではマッチする部分なんてほとんどありません
からね。
これからもおじいちゃんの愚痴のお付き合いはしますよ。
でもあまり東京を見下さないでくださいね。
私の故郷なんですから。
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