高齢者にとって不自由になることはたくさんあります。
同居家族がすべてやってあげると、自分でできなくなる事は
十分に考えられます。
あげ膳据え膳だとおばあちゃんでも料理ができなくなってしまいます。
できる事をやってあげる事は良くありません。
でも今回私が言いたいのは、ヘルパーとして見ていて、それは
できないでしょうと思うことまでやらせようとするご家族がいる
事です。
一人暮らしのおじいちゃんです。
少し前まではトラクターに乗って家の周りや田んぼくらいは行くことが
可能でした。
でも、ここ最近は足腰が弱くなり、家の中でもやっと歩いているような
状態になりました。
それでもトラクターに乗れば畑まで行かれるので、今でもトラクターに
乗ろうとします。
ヘルパーが訪問中は外に行こうとしたら止めます。
でもご家族はさせたいようにしてくださいと言われます。
トラクターには乗れなくなっても良いのではないかと思ってしまい
ますが、違うんでしょうか。
それよりも、このおじいちゃんのストーブは灯油の反射ストーブ
なんです。
自分一人で歩くのも大変なのに、灯油入れも自分でやらせて下さい
と言われました。
それはいくら何でも危険が伴いますよ。
無理です。
危なすぎます。
ここ東北は真夏こそ猛暑になりますが、つい先日もストーブを点けてる
利用者さんは沢山います。
冬場だけの灯油入れではありません。
私たちの訪問時には入れていきますが、それ以外の時間帯にご自身で
やらない様に、ご家族も協力してあげたら良いのではないかと思い
ますが、ご家族もそんなに都合よく訪問できないので、できなくなれば
本人が困る事だから自分でやらせて下さいと言います。
でも危険ですよ。
言えませんが、ストーブをFFストーブにしたらいいのではないですか
と言いたい所です。
反射ストーブのタンクを持って歩いて、万が一こぼしたり
したら、火事になる可能性だってあるし、灯油の上に上がって滑って
転ぶことだって考えられますよ。
自分でできなくなって困るのはわかりますが、もう９０歳にも
なるおじいちゃんにそこまで求めなくても良いように思います。
子育てなら、親が手を出しすぎて何もできない子供になってしまう
からなんでもやらせるっていうのは当たり前ですけど、それとは
違うと思います。
介護予防では少しのお手伝いで、自分でできる事はやって下さいと
言います。
要介護の方にはあまり無理をさせないでほしいです。
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