遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

お金の使い道がないって

 

 

 

 

最近市内の包括からご紹介された新規のおばあちゃんです。

 

サービスは通院介助ですが、包括担当さんからは自宅内のお手伝いも

視野に入れてほしいと言われました。

 

骨折で入院していたおばあちゃんと旦那さんとの二人暮らし

なので、食事の準備も本当はお願いしたいと言っていました。

 

本当はって?

 

御夫婦の住むおうちがだいぶ古くなって、電気がつかなかったり

水が出にくかったりして、調理をお願いするには少し修理が必要

だという事でした。

 

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でもおばあちゃんは、「大丈夫自分でできる」と言われたので、とり

あえず通院介助から初めてみて、やっぱり調理もお願いしたいと言われた

時考える事になりました。

 

その時は年金だけであまり余裕がない生活をされているだなと

思っていました。

 

 

通院介助を行うと待ち時間に色々なお話ができます。

 

最初はこちらからお身体の具合などでお話を始めますが、徐々に

こちらで聞いていない事までお話されるようになりました。

 

その中に今回のテーマにした事があったんです。

 

あれ?電気がつかないとか、水が出にくいとか聞いたんだけど

お金あるの?

 

何か話が違う気がしました。

 

そんな話があった事を包括の担当さんにもお話しました。

 

そしたら事実でした。

 

ここのおじいちゃんは若い時は鉱山で働いていて、その影響で

耳が聞こえなくなってしまったんです。

 

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全く聞こえないわけではありませんが、かなり悪いんです。

 

そして身体障害者手帳も所持しているので、他の人より年金が

かなり高いんだそうです。

 

鉱山だったっていうだけでもかなりの年金ですが、そこに身体

障害がつくと更に高くなるんでしょう。

 

家の修理にお金を使えばいいのに、今更修理する必要はないと

いう様です。

 

自分のためには使わないんです。

 

そして例えば買い物に連れて行ってもらうと、お礼に現金をお渡し

するんだそうです。

 

お礼に缶コーヒーをくれるとか、タバコ1箱くれるとかなら皆さん

受け取って帰るんですが、このおばあちゃんは3万円とか渡すそう

なんです。

 

そうなると、受け取る方が気軽に受けとれる額ではないので、なん

となく気持ちが悪く、お手伝いに行く人がいなくなってしまった

そうなんです。

 

元々は近所の方々のご好意で病院にも連れて行ってもらっていたんです。

 

でもあまりにもお礼の額が大きすぎました。

 

とにかく年金がどんどんたまって、困ってしまったと言うんです。

 

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だから手伝ってくれた人にはお礼をしているだけなのにって。

 

うらやましい話です。

 

私たちの安い移送サービスを使わなくても、タクシーで病院まで

行ったって痛くもかゆくもないはずです。

 

でも自分のためには使わないんです。

 

子供さんの話はしませんが、お孫さんにお金を渡してる話はして

いました。

 

お孫さんに一杯お金を残してあげたら良いんじゃないですか。

 

でもお金がありすぎて税金で減らされるって。

 

しっかりしています。

 

やっぱり年をとってお金がないよりは絶対にあった方がいいに

決まってます。

 

でもありすぎても悩みになるんですね。

 

うらやましい悩みです。

 

 

 

 

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