難病を抱える若い利用者さんです。
今日は大学病院の定期受診日で、ご家族と一緒に受診されました。
大学病院までは車で２時間はかかりますので、私たちが通院介助
できる場所ではありません。
進行性の難病で急激な進行はないんですが、一緒にいる旦那様が
悲鳴をあげ始めていました。
それは、人の言うことを聞かなくなってしまった事が大きな原因
でした。
今日は受診日で朝から旦那さんがいますので、ヘルパーの訪問は
キャンセルとなっています。
ところが訪問を要請する電話がご本人からありました。
旦那さんがいれば私たちは訪問する必要はありません。
あまり呂律が回りませんので、電話では何を言っているのかが
はっきりわからないんです。
仕方がないのでケアマネさんと訪問してみました。
もう車に乗り込む所でした。
そして旦那さんから
「来る必要はないんです。必要ないのに電話してすみません。」
「大丈夫でしたか。だったらいいんです。」
「今怒ってたんですよ。病院まで２時間はかかるのに、出かける１５分
前になって風呂に入ろうとしたんですよ。予約に遅れてしまうから
止めてくれって言ったんですけど、聞かないんですよ。」
そういう事だったんですね。
利用者さんは旦那さんが怒ってるから来てほしいと言ったんですが
意味が分からなかったんです。
確かに旦那さんは怒っていたんですが、怒る理由を聞けば怒られて
当たり前の内容です。
でも私たちには怒る旦那さんをせめてほしかったんだと思います。
それはできません。
だって旦那さんの言い分の方が正しい様な気がします。
受診前にお風呂に入りたかったら、もっと早く入ればいい事ですから。
そして受診後病院の難病担当の相談室方からケアマネさんに電話がありました。
医師の受診とは別に面談があってご夫婦それぞれの話しを聞いてくれた
そうです。
その結果が、この利用者さんの認知機能が低下しているのではないかと
いう事で、これは医師も同じ意見だったとの事でした。
認知機能の低下って認知症ですか？
私たちは違うと思っています。
認知症は立派な病気です。
これは仕方がありません。
でも今回のような事が頻繁にある様で、旦那さんが起こる原因が
間違っている様には思わないんです。
進行性の難病で、もちろん本当にお気の毒なんです。
でもだからと言って約束を無視して、すべてを自分の都合に合わせて
思い通りにしていいかと言うとそうではないと思います。
でもそれが理解できないという事が認知症なんでしょうか。
認知症だから仕方がないって事にしなきゃなりませんか。
ちょっとみんなで首をかしげてしまいました。
これからこの方にどのような対応をすれば良いのか、ケアマネ
さんを交えて検討が必要です。
果たして何でもいう事をきいてあげなきゃならないのか、そうでは
なくてと話していけばいいのか、迷うところです。
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