遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

両親が自宅で入浴しました

 

 

 

 

 

夕方ケアマネさんから電話がありました。

 

今日は父の入浴日です。

 

先日は「浴槽に入るのが不安だから今回の入浴介助を断ってほしい」

言っていた父でしたが、「浴槽に入らなくたってかけ湯しながら入れば

いいじゃない」と言ったら「そうする」と言って今日の日を迎えました。

 

ケアマネさんから、

 

「かけ湯で入られると聞いていましたが、浴槽に入られましたよ。」

 

って、ビックリしました。

 

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お風呂場に入ったら、「やっぱり中に入りたい」って思ったようで、

ちょっと手伝ったら入れたとの事でした。

 

良かったです。

 

そして、父の後に母も入れてもらった様です。

 

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父は手順を初めてのヘルパーさんに教えながら入った様ですが、

母は何をすれば良いのかさっぱりわからなかった様です。

 

椅子に座ったら何もしないで座ったまま。

 

あれだけ温泉が大好きだったのに、お風呂の入り方を忘れるなんて。

 

温泉といえば思い出す事があります。

 

母の認知症が始まった頃です。

 

「ねえ、今日行った温泉ね、大きい歯磨きが置いてあったのよ。」

 

「歯磨き?どこにあったの?」

 

「お風呂の中よ。」

 

「お風呂の中に歯磨きは無いでしょ。」

 

「だってあったんだもん。」

 

何だか変な話をします。

 

事の真相はシャンプーでした。

 

シャンプーを歯磨きと言ったんです。

 

 

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母がシャンプーで歯を磨いたかどうかはわかりません。

 

もし磨いたとしたら、どんな味だったんでしょうか。

 

それを大真面目に話ましたからね。

 

その時は驚きました。

 

元気な頃は母一人で私の所に来て1週間くらい泊まっていきました。

 

私が出勤の日は朝温泉に送っていき、帰りに迎えに行って、母は1日

温泉にいたんです。

 

それが最高の時間だったって言っていました。

 

それなのに、今はお風呂の入り方もわからなくなってしまいました。

 

悲しいです。

 

 

 

夜、父から電話が来ました。

 

「今日は半年ぶりに家のお風呂に入りました。」

 

「良かったね。浴槽にも入れたんだってね。」

 

「手伝ってもらって何とか入れたよ。」

 

ここまでは普通の会話です。

 

「今日ね、お風呂に来たヘルパーさんがね、腰が曲がったヘルパーさんで

ビックリしちゃった。」

 

え~。それは私もビックリです。

 

腰が曲がったヘルパーさん?

 

何歳の人だったのかしら。

 

でも父には言いました。

 

「腰は曲がっていたかもしれないけど、お父さんよりは20くらいは

若いんだからね。」

 

「そうだと思うけどね。でもね、初めてだったから、足を持ち上げて

とかそういう事を全部一つ一つ教えなきゃならないから大変だったよ。」

 

「そうなんだ。」

 

大丈夫なのかしら。

 

今度は土曜日のたびに父から電話があったりするのかしら。

 

ちょっと心配です。

 

確かにヘルパーのなり手が足りないので、定年を設けていない事業所

は沢山あると思います。

 

調理や掃除といった生活援助なら、何歳でも体が動く限りできますけど、

入浴のような利用者の体に触れる援助はあまり高齢になれば、出来たら

止めた方が良いと思います。

 

私なら外します。

 

でも事情もあるでしょうから何も言いませんが、父から苦情が来ない

事を祈るだけです。

 

でも気持ち良かったって言ってたから、十分です。

 

ちゃんと毎週入浴して清潔に過ごして下さいね。

 

 

 

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