遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

「変な会話は無かったよ」

 

 

 

 

 

今日は私の娘、母の初孫が電話をかけてくれました。

 

先日転倒してから心配をしてくれていましたが、今日やっと電話が

出来たようです。

 

「転んじゃったんだって?」

 

「そうなのよ。隣の猫ちゃんを見に行って、その帰りに転んで

おでこぶつけちゃたのよ。」

 

全く変な会話がなくて拍子抜けしたくらいまともだったと言って

いました。

 

私と会話した時は「おでこをぶつけたんでしょ」と言わないと、どこを

ぶつけたのかも忘れているような感じでしたが、孫との会話になると

普通なんですね。

 

不思議です。

 

これだから全く知らない人は母が認知症だという事に気が付かない

事が多いんです。

 

そして今日も会話の中で、父がいないから気楽な生活をしていると

生き生きと話していたようです。

 

 

 

歩行の問題があって銀行に一人で行くことはできない母ですが、

自分一人でATMからお金を引き出してくることはできます。

 

まるっきり分別のつかない認知症ではないんですけど、認知症と

診断された事だけで、今回のような預金の凍結はとってもやり切れ

ない気持ちです。

 

今、弟は母の預金の凍結を解くため、大変な書類と戦っています。

 

その書類には母の本籍を記入するところもあるそうです。

 

母親の本籍を番地まで知ってる子供ってどのくらいいるんでしょうか。

 

その本籍地から戸籍を調べなければわかりませんよ。

 

更には家系図を表さなければならなくて、母の両親、兄弟、子ども、

孫まで記載が必要で、亡くなった親や兄弟の死亡日まで記入する必要が

あるって。

 

ひどくないですか。

 

手間とお金をかけなければ、親の預金はおろせないぞと国から言われて

いる様です。

 

区から送られてきた書類は厚さ数㎝もあるそうです。

 

その1つ1つが簡単に作成できる物ではなくとんでもない書類ばかり

の様です。

 

弟にはすごく大変な思いをさせています。

 

これをやらなければ母の入所も、もちろん父の入所もできません。

 

頭も良く仕事も早い弟ですから、頑張ってくれるはずです。

 

 

 

母の頭を少しでも刺激してもらう様に、娘にもお願いしました。

 

今回の事は私たち兄弟の試練だと思って、書類と戦ってもらっています。

 

そして両親には自分たちの蓄えたもので、人らしい余生を安心して

送ってもらう様にしてあげたいです。

 

それを阻害することなんて本来はできないと思いますが、それを

制度という高い壁が立ちはだかっています。

 

時間がたてばそれだけ母の認知も進んでしまうと思います。

 

そうならない様に、私も娘も遠方から母を刺激していきます。

 

いつまでも「変な会話は無かったよ」と言ってもらえる様に。

 

 

 

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