遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

入所したい妻させたくない夫

 

 

 

毎日服薬で訪問している利用者さんが自宅で転倒され、まるで

「グーパンチ」されたようなあざができてしまいました。

 

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すぐに受診したところ左頬の骨折とわかりました。

 

転倒した日は旦那様がお休みの日でしたから、私たちの訪問日では

ありません。

 

転倒させてしまった事にショックを受けていた旦那様でした。

 

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今日はその骨折の経過観察の受診日でした。

 

受診の日は旦那さんが家にいますので、私たちの訪問はありません。

 

受診から帰宅した利用者さんから電話があり、また明日からの訪問を

宜しくお願いしますと言われました。

 

その声はとても晴れやかで、病院ではありましたが旦那さんとの

外出で何か良い事でもあったかのように声も弾んでいました。

 

その電話が私たちの事業所にきたのがお昼過ぎです。

 

夕方訪問を終えて事業所に戻ると、この利用者さんの担当ケアマネさんが

来て、この利用者さんに「すぐに来てほしい」と言われて行ってきました

よと言われました。

 

何かあったからケアマネさんを呼んだんだと思いましたが、聞いてビックリ

しました。

 

「私をすぐに施設に入れて下さい。もう限界です。」

 

言われたケアマネさんはあまりにも突然の発言で返事ができなかった

様です。

 

以前にも同じような事があって、また同じことを言っていると思った

そうです。

 

受診後旦那さんと何かがあったんでしょう。

 

いわゆる夫婦喧嘩です。

 

施設に入りたい妻とそんなことは考えていない旦那さんです。

 

私たちも訪問時この利用者さんから旦那さんに対する愚痴をかなり聞いて

きました。

 

でも聞くだけで何もできる事はありません。

 

今回利用者さんがケアマネさんに電話をしたことを旦那様は知りません

でした。

 

ですからケアマネさんが家に行ったら、旦那さんがビックリされたそうです。

 

そして突然施設に入れてほしいなんて言ったから、更にビックリした

と思います。

 

今日の利用者さんはいつもと目つきが違っていて怖かったようで、

ケアマネさんは旦那様にも聞いたそうです。

 

「施設をお考えなんですか?」

 

旦那さんは即答で、

 

「考えていませんよ。うちの奴は施設には、いられませんから。」

 

旦那様の意見が正当だとケアマネさんは思いました。

 

「来年3月で退職しますから、その先は自分で面倒をみていくつもり

なんです。」

 

そんな事を話す旦那さんの目にうっすらと涙が見えたそうです。

 

夫婦でどちらかを介護するのには、月日が長くなればなるだけ色んな

困難を乗り越えなければ続きません。

 

それをこの旦那さんは冷静に奥様の事を考えておられます。

 

ある意味ご病気の奥様より辛い事ではないかと思います。

 

奥様は自分の思い通りにならないと旦那様を責めます。

 

旦那様だって時には怒りたくなる時もあるでしょう。

 

怒れば奥様に施設に入りたいと言われます。

 

こんなご夫婦をヘルパーもケアマネさんもこれからも支えていくんです。

 

来年旦那様が退職されれば、私たちの訪問はなくなると思います。

 

でも他人が多少はかかわった方が良い部分もあると思います。

 

これからも何かの形で関りを持ってこのご夫婦の介護生活を

支えてあげられたらと思います。

 

 

 

 

 

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