朝珍しく家の電話がなりました。
携帯電話からの番号です。
出てみましたが、何にも言いません。
間違い電話なのかと思い、すぐに切ってしまいました。
まもなく私の携帯が鳴り、父からでした。
ビックリしました。
「もしもし。もしかして今家の電話にかけてくれた?」
「はい。やっとかけられたよ。」
「あ~良かった。今度かけかたわかったの?」
「まだちゃんとはわからないけど何とかかけられたね。」
「(息子)に面会に行ってもらって、スマホの使い方を説明して
もらおうかと思っていたんだけど。」
「来てもらってもね、まだ直接は話できないんだよね。」
「予約すれば直接会えるって聞いたよ。」
「それがね、透明な板が間にあるから、(弟)が来た時も話が
聞き取れなかったんだよ。」
「そうなのか。でも電話は掛けられるようになったから、もう
しばらく行かなくても大丈夫かしら。」
「そうだね。まだ無理だね。あんたに言いたい事が一杯あったん
だけど、何を話せばいいかわからなくなったから、何か質問を
してちょうだいよ。」
「じゃあ、そこの施設の生活はどうなの?」
「ああそうだね。病院とここでは全然違うね。ここは生活の場だね。
病院では天国と地獄が共存していたね。地獄は体調が良くなかった
からしょうがないんだけどね。」
「そういえば腰痛は良くなったんだって?」
「そうだね痛みは良くなったよ。病院ではトイレで出せなかったけど
今はトイレで出せるようになったね。立ってるのが大変でまだ歩けない
けどね。」
等々、電話も普通に聞こえたんでしょう。スムーズに会話ができました。
それ以外にも特養の申し込みをする理由や自宅に戻るのか、施設を
離さないで行ったり来たりするのか、色々な話ができました。
「ちょっと疲れちゃった。電話を耳に当ててるのが大変だね。」
「良いよ。頑張ったね。また電話ちょうだいね。」
「は~い。」
父が生き生きとした声で電話をくれました。
すごくうれしかったです(泣)
そして夕方また電話が来ました。
「今日ねビックリしたことがあってね、10月生まれの誕生会を
やってくれたんだよ。10月生まれが一人だけでね、みんなに
ハッピーバースデーを歌ってもらったよ。」
「へぇ~良かったね。」
「報告でした~。」
今日は2回も電話をくれました。
もういつでもかけられると思います。
朝は朝食後のお部屋に戻ったタイミングで電話をくれました。
夕方はトイレに起きたついでにかけたと言っていました。
かけ方がわかれば後はもう父が都合の良いタイミングで電話を
くれれば出られる範囲で出て会話をしていきたいと思います。
90歳を過ぎても初めてのスマホを使う事が出来ましたね。
良かった。父のストレスが少しでも解消されると良いですね。
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