どんな職にもお客様には言えない本音ってあると思います。
介護職にも沢山あります。
「こうしてほしい」けど言えないとか、「こうなんだよ」と言いたいけど
言えないとか。
息子さんとおばあちゃんは二人暮らしです。
おばあちゃんの体型はぽっちゃり型
お昼に訪問していますが、昼食は毎日同じコンビニのサンドイッチ。
そのサンドイッチも遊んでしまってほとんど完食する事はありません。
それなのになんでこんなに太っているんでしょうか。
特に両下肢は浮腫でぱんぱん。
病院にかかっても何も改善されません。
朝晩は何を食べているのかもさっぱりわかりません。
毎日訪問しているヘルパーはバランスの良い食事の提案をしたいんです。
でも息子さんにそんなことを求めても難しい事は分かっています。
せめて野菜を食べさせてあげることくらいならできるんじゃない?
でもそれも息子さんに言えません。
ケアマネさんは数日ショートステイの利用を勧めました。
そして1週間規則正しい生活をして、バランスの取れた食事をしたら、
あのくらいひどかった下肢の浮腫がきれいに良くなって帰ってきた
んです。
やっぱりバランスの取れた食事なんですね。
あるいは低栄養だった?
そういったことをストレートに息子さんに伝えて、このおばあちゃんの
ために何かできる事があればお手伝いしたいんですが・・・
言えば良いじゃないと思いますよね。
しかし、このおばあちゃんの介護度では、排泄介助とデイサービスだけで
介護保険の限度額オーバーしてしまうんです。
例えばおばあちゃんのためにバランス良く調理をしてあげたいと
思ってもそれが介護保険の中ではできないんです。
だからと言ってこのまま放っておくのもどうかと思います。
初めてショートステイを利用して限度額オーバーしてしまい、
毎月同じようにオーバーした金額を支払っていくのは、息子さん
にとっても大変な事です。
しかし息子さんにバランスの良い食事を食べさせてなんて
なかなか言えません。
言うのは簡単ですけど、それを実行してもらう事の大変さは、すごく
良くわかります。
そこまで息子さんを追い詰めるような事は言えません。
建前と本音を交互に出して、これからもこのおばあちゃんと息子
さんの二人を支えていきたいと思います。
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