遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

介護職でも家ではただの嫁

 

 

 

 

先日利用者(おじいちゃん)の認定更新の担当者会議に行きました。

 

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出席者はヘルパーとデイサービスでした。

 

私たちは通院時乗降介助のみ行っています。

 

通院の診察には同行しませんので、利用者さんの病状に関する

事は奥さん(80代のおばあちゃん)からしか聞く事ができません。

 

最近その奥さんにも認知症状が出てきたようです。

 

通院後お迎えに行き診察結果を聞くと、「変わりなかった」

しかいいません。

 

変わりないのが一番ですが、いつも変わりないんです。

 

それしか情報はありませんでした。

 

そして担当者会議でデイサービスが利用状況を話しました。

 

「週4日月火木金で利用されています。水曜日と土日が抜けていますけど

月曜日と木曜日利用されると、陰部がただれているんです。」

 

え、そんな事があったんだ。

 

デイサービスに行かない日、パンツの交換もしていなかったんです。

 

奥さんは何も手をかけていなかったんです。

 

デイサービスにすれば、お休みの日はヘルパーに訪問してもらって

パンツの交換だけでもやってもらえたら、ただれもそんなに悪化

しないのではないかと思っていました。

 

しかし、しかしなんです。

 

実はここのお宅のお嫁さんが、民間のデイサービスの管理者。

 

孫さんが他のデイサービスの看護師なんです。

 

この家に介護職が二人もいるんです。

 

でも全く手をかけていないんです。

 

何で?と思うかもしれませんが、自宅ではお嫁さんはあくまでも

お嫁さんですから、おじいちゃんの事を口出しする事はできない

んです。

 

まして陰部にただれがあるなんて全くわからない事です。

 

私たちも初めて知りました。

 

私たちは訪問する事は可能です。

 

でもやっぱり行かれません。

 

だってプロがいるんですもん。

 

直接お嫁さんから依頼があれば行きますけど、依頼はありませんから。

 

こちらから行きますとは言えません。

 

せっかく優秀な介護のプロが家にいながら、清潔が保たれていないんです。

 

残念です。

 

仕事と家ではやはり違います。

 

家ではただの嫁なんです。

 

おばあちゃんにもおじいちゃんにも意見したりできないんです。

 

お嫁さんから言えない事はいくらでも代わりに言ってあげますよ。

 

まずはただれを治してあげなきゃ。

 

「パンツは毎日交換しましょう。」

 

これをおじいちゃんとおばあちゃんに言ってあげますね。

 

 

 

 

 

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