通院介助を利用していた利用者さんの息子さんが、脳梗塞を
発症してしまい、入院してしまいました。
御夫婦とおばあちゃんの３人暮らし。
息子さんは以前の怪我でまだ職場復帰していませんでした。
そうなるとお嫁さんが働かなければ生活できません。
普段は息子さんがおばあちゃんのお世話をしていたんです。
息子さんが家にいればお嫁さんも安心して仕事に行くことが
出来ます。
というか、働かなくてはなりません。
そうしているうちに、ご夫婦の仲が悪くなってしまった様なんです。
御夫婦の間に会話が無くなってしまいました。
ケアマネさんが何かをお嫁さんに伝えても、息子さんには通じて
いなかったんです。
ケアマネさんが訪問して、何か困っている事は無いかとお嫁さんに
聞くと、
「旦那がいつになったら働くのか、それが一番困る。」
と、愚痴を言う様になった様です。
そんな時、今度は脳梗塞の発症です。
お嫁さんとの仲があまり良くなかったので、気の毒に思っていました。
そして息子さんが入院され不在の時に訪問すると、
「今は面会もできないでしょ。だから病院にお願いして、窓際に
立たせてもらって、窓から手を振って顔を見せてもらったのよ。」
息子さんが病気になった事で、夫婦の仲がもとに戻っていた
ようなんです。
働かずに家にいた時は、口もきいてもらえなくなった夫婦の
関係が、病気になった事で夫婦仲が良くなるなんて。
病気になった事は良い事ではありませんが、でもポジティブに
考えたら、息子さんは病気になって良かったと思っているかも
しれません。
今はリハビリに励まれていて、順調に回復されている様です。
元気になっても夫婦仲が悪くならなければ良いなと思います。
女性はどうしても働かない夫の事を良くは思いませんからね。
でも今回は少し多めに見てほしいですね。
脳梗塞は大変な病気ですから。時間はかかりますよ。
