遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

たった20分でできる床ずれ

 

 

 

寝たきりになり、自分で寝返りもできなくなると、褥瘡(床ずれ)が

できるリスクが高くなります。

 

お尻が少し赤くなってきたなと思ったら、早めにエアマットを交換して

悪化しない様に注意しています。

 

 

同じ寝たきりでも食事がしっかりとれていれば、そんなに急激に

悪化する事は無いかもしれません。

 

先日糖尿病で経管栄養のおじいちゃんが大変な事になりました。

 

しっかり者のお嫁さんが介護され、オムツ交換も完璧、経管栄養も

完璧。おまけに痰吸引までマスターされ介護に問題はありませんでした。

 

私たちは通院介助で訪問していましたが、定期受診ではなく急な通院

介助の依頼が来ました。

 

どうしたのかと思ったら、あっという間に背中から仙骨部までに数か所

の褥瘡が急にできてしまったとの事でした。

 

なにがあったんでしょう。

 

受診後そのまま入院になりました。

 

 

受診時の血糖値が400を超えていたそうです。

 

そして医師に言われたのが、「褥瘡は20分でできるんだよ。」という

衝撃的な言葉でした。

 

さっきまでなんともなかった皮膚が、たった20分後には褥瘡に

なっているんです。

 

介護者もビックリします。

 

褥瘡もひどくなると骨が見えたり、ポケットになってしまったりして

なかなか治りにくくなります。

 

今まで褥瘡も沢山見てきましたが、たった20分であそこまでひどく

なってしまったのは初めてでした。

 

 

入院して血糖値も褥瘡も良くなると良いですね。

 

在宅はこういう部分では限界でした。

 

ゆっくり治療してまた在宅に戻ってきてほしいと思います。

 

 

 

 

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