ペットを飼っている家庭では、ペットにかけるお金が一番高いと
いう方が増えています。
昔の様に犬は残飯を食べて外につなぎっぱなしなんていう光景は
あまり見なくなりました。
ワンコならドッグフード、ニャンコならキャットフードを食べて
健康に育てられている家庭が多いと思います。
ペットは若い夫婦にとっては子供同然。
おばあちゃんが体調を崩しても仕事は休みませんが、ペットが体調を
崩そうもんなら、二人が仕事を休んで動物病院に連れて行きますよ。
そのくらい最近のペットの待遇は凄いもんです。
ところが身体介護で訪問しているおうちの小屋の中で飼われている
大型犬が、最近痩せてみすぼらしい姿になっているんです。
病気ではなく物を食べさせてもらっていないような感じです。
本来なら誰もがうらやむような大型犬です。
それなのに何でこんなかわいそうな姿になってしまったんでしょうか。
飼い主は娘さんと孫さんです。
この二人が欲しくてここのうちに来たんです。
来た時はコロコロの子犬で人懐っこく、とても可愛いワンコでした。
当時おじいちゃんがいてワンコのお世話をしていました。
でもおじいちゃんは本当は犬は苦手で、娘さんに代わって仕方なく面倒を
見ていると言っていました。
しかしそのおじいちゃんが突然具合が悪くなり、そのまま亡くなって
しまったんです。
それからです、かっこよかったワンコの姿が少しづつ変わってきました。
そして今ではやせ細ったみすぼらしいワンコになってしまいました。
これダメでしょう。
ワンコが一番上位にいる家庭が多いのに、ここでは全く相手に
されていない感じです。
あの可愛い子犬だった頃を思い出してほしいです。
訪問するたびにヘルパーさん達から報告があります。
「おばあちゃんは問題なく元気ですが、ワンコがね。」って。
娘さんにお会いしてもワンコの事までは言えませんからね。
このままじゃ本当の病気になってしまいますよ。
ちゃんと面倒見てあげて下さいよ。
あなた達しか頼れる人はいないんですから。
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