週2回訪問しているおじいちゃん。
少し肩に障害がありますが、それ以外はほぼ何ともない
おじいちゃんです。
ケアマネさんからの報告で、先月から薬剤管理指導が始まったと聞きました。
おじいちゃんとお薬の話はしたことがありませんでしたので、
薬剤師さんの指導が必要だとは思いませんでした。
おじいちゃんは定期受診をすると、お薬はいつも薬剤師さんに自宅まで
届けてもらっていたんだそうです。
そして届けた時に色々な相談をされていたようで、それがすべて薬局の
ご好意で無料だったとの事でした。
そこで今回は有料の薬剤管理指導にしたようです。
そこで薬剤師さんは見てしまいました。
なんと自宅に残薬が280回分あったそうです。
1日3回の服用だとして、3か月分は持っている事になります。
これは調整する必要があると薬剤師さんは判断しました。
そして、しばらくお薬を貰わなくても、いまある薬が無くなったら
また処方してもらえば良いのではないかと提案した様です。
しかしそこでおじいちゃんは首を横に振りました。
なぜ280回分もあるのに、毎回もらうんでしょうか。
おじいちゃんに話を聞くと、ビックリな発言をしたようです。
「これからいつ大地震が来るかもわからないし、いつどんな災害に会うかも
わからないので、災害時にも困らない様に薬はためておいた方が良いんだ。」
という理由でした。
そのために1日3回飲まなければならない薬を、2回にして少しずつ
残していったんでしょうか。
それにしても3か月分もよくためたもんです。
これからどうしていくか、薬剤師さんも頭を抱えてしまいました。
その報告を聞いた私たちもビックリです。
今後も私たちが服薬についての声掛けをする事はないと思いますけど、
つい声をかけてしまいそうです。
飲み忘れて残薬を一杯持っている高齢者はいます。
でも災害時の事を考えて、わざとためていたのは初めてです。
気持ちはわかりますが、これを黙認して良いのでしょうか。
そこが薬剤師さんも悩みどころなんだと思います。
薬剤師さんはケアマネさんに報告書を出しますので、今後の展開が
どのようになっていくのか、また私たちの所にも連絡があると
思います。
お薬は、医師の指示通りに服用してほしいです。
意図的に残していくのはやめましょう。
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