最近通院介助を初めたばかりの利用者さんの奥さんが
移送車の中で言ってた事です。
おじいちゃんは病気がたくさんあります。
主には糖尿病とリウマチです。
病院に行くという事は、病気を治したくて行くんだと思います。
医者は体に良くない事はしない様に診察で患者さんに言います。
それが仕事ですからね。
糖尿病でありながら、未だに甘いものがやめられないおじいちゃんです。
医師も家の中に甘いものを置かない様に、買わないでください
と奥さんに言いました。
しかし問題がありました。
それは仏様なんだそうです。
仏さまには必ず何かしらのお菓子をあげています。
仏様が元気だった頃好きだったお菓子をあげて、常に切らさない様に
しているんだそうです。
でも医師は亡くなった人よりも生きている人が大事だから、買わない様に
と言うそうです。
同じ話をおじいちゃんも聞いていますので、自分が食べてはいけない
事は十分にわかっているんです。
だから医師の前では立派な返事をするおじいちゃんです。
「あっても食べません。」
その言葉を信じて、いつも通りにお菓子をあげておくと、
「いつの間にか頭の黒いネズミがお菓子を食べてるんだよ。」
と言って笑っていました。
そして続けておじいちゃんが、
「好きなものを好きなだけ食べてそれで寿命が短くなるなら
それで良いんだよ。食べないで長生きしてもつまらないだろ。」
確かにその通りなんです。
病院にはちゃんと行くんです。
でも体に悪い事をやめようとはしません。
「食べても悪くならない様に薬を貰って飲むんだ。」
そうか病気を治すんじゃなくて、現状維持したくて病院に
通うんですね。
おじいちゃんの人生ですから良いんだと奥さんも言いますが、
でもね。
頭の黒いネズミは毎日出るようです。
一日も休むことなく。
仕方なく奥さんは仏さまに言ったそうです。
「ごめんなさい。水だけで我慢してください。おじいちゃんの
病気を良くしてあげたいから、なんとかお願いします。」
そうするしかないです。
仏さまにお菓子がある限り、頭の黒いネズミは出続けますからね。
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