遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

昔はあった相談助言というサービス

 

 

 

平成12年、西暦2000年に介護保険制度が始まりました。

 

それ以前はヘルパー利用も措置の時代で、行政が派遣を決めていて

今のような利用者と事業所が結ぶ契約もありませんでした。

 

利用料金も世帯収入で決められ、ほとんどの高齢者世帯は無料で

ヘルパーを利用する事ができました。

 

しかし介護保険制度がはじまり、利用料金が発生するのと同時に

出来なくなったサービスがありました。

 

それが「相談助言」です。

 

以前にもブログにしたことがありましたが、最近また話し相手を

求める利用者が増えてきたような気がします。

 

私のような年齢でも利用者さん達から見たら若い人になるんですね。

 

若い人と話をしたいと言って下さいます。

 

私たちは話を聞いてあげるだけで、利用者さん達は喜んでくれます。

 

 

いつも一人でいて言葉を発する事もなく生活しているので、私たちの

訪問が本当に待ち遠しいんでしょう。

 

そんな話し相手だけを昔は実際にやっていました。

 

安否確認や状況把握といった要素だったと思います。

 

今はそれが認められず、何か必要なサービスがあって初めて訪問する

事が出来ます。

 

逆に言えば、援助するサービスがなければ訪問する事はできません。

 

でも高齢者ご本人だけでなく、家族からもおばあちゃんの話相手に

なってほしいと依頼される事があるんです。

 

やはり、誰かと話をしないとボケてしまったりするという心配を

してしまうんですね。

 

その通りだと思います。

 

話し相手=相談助言のサービスはボケ防止に有効な気がします。

 

ボケ予防になるんです。

 

でも今の介護保険ではそれができないって、おかしいですよね。

 

話し相手で利用料金を頂くのはおかしいという考えも十分に

わかります。

 

でも必要な人にとっては重要なサービス内容だと思うんです。

 

最近自ら命を絶つ芸能人がいましたが、そのニュースの後には

一人で悩まずに相談してくださいって流れますよね。

 

そういう事ですよ。

 

誰かに話しをする事で心が軽くなる事が、必要とする人にとってどれだけ

有効な事なのか。

 

一人暮しの高齢者には必要ですよ。

 

「相談助言」が復活する事は無いと思いますが、話をするって事が

凄く大事な事だっていう事を言いたくてしょうがない今日この頃です。

 

 

 

 

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