遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

安全な場所なんてどこにもない

 

 

 

通院介助を利用していた利用者さんご夫婦。

 

おじいちゃんは校長先生だった立派な方です。

 

高齢な事もあって、最近はすぐに肺炎になってしまう事が多かったんです。

 

でも入院する事なく主治医の医院で点滴をして帰宅されます。

 

デイサービスも利用され、おばあちゃんはいつもコロナ感染を

心配しながらデイサービスに送り出していました。

 

 

そして元気に帰宅するおじいちゃんを大切に介護されていたんです。

 

通院介助の車の中では、おばあちゃんの苦労話も沢山聞いていました。

 

 

 

 

ここ数か月の間に、おじいちゃんに認知症状が現れてきました。

 

おばあちゃんは最初おじいちゃんの認知症を受け入れる事ができず、

出来ていた事ができなくなってきたおじいちゃんに対し怒ったり

していました。

 

でもそれが病気なんだと理解してからは、またおじいちゃんの事を

理解して介護されていたんです。

 

この小さな田舎にも、コロナの勢いが都会並みに多くなってきました。

 

おじいちゃんは元々肺炎になりやすかったので、コロナに感染させない

様におばあちゃんは一生懸命でした。

 

デイサービスでコロナの話があれば、当然休ませて感染防止に努めます。

 

いつも神経をピリピリさせていました。

 

でも先日おじいちゃんが体調を崩し、入院する事になってしまったんです。

 

おばあちゃんは入院ときいて、何となくホッとした様なんです。

 

肩の荷がおりたと思ったんですね。

 

これで安心って。

 

入院して数日がたったところで、ケアマネさんが病院と連絡を取った

ところ、病棟内でコロナが発生し、おじいちゃんも感染してしまった

との事でした。

 

そしておばあちゃんが言った言葉が、

 

「今はここなら安全っていう場所は何処にもないのね。病院なら

安心なのかと思ったら、入院中に感染しちゃうんですものね。」

 

 

その通りですね。

 

同居家族全員がどこにも行かずに家の中だけにいるのなら、感染する

可能性も低くなるかもしれませんが、そんな事はあり得ません。

 

買い物にも行かなければなりませんし、買い物に行っただけで感染

してくる可能性だって十分にあります。

 

安全な場所なんてありませんよ。

 

おばあちゃんの落胆した言葉は本当にその通りです。

 

重症化しないで、退院してくることを願っています。

 

ヘルパーみんな待っています。

 

早く良くなって在宅に戻ってきて下さいね。

 

 

 

 

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