遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

入浴拒否の理由

 

 

 

 

通院介助で新規契約をしたおじいちゃんは、病院の中は息子さんが

介助するとの事で乗降介助だけの依頼でした。

 

右に麻痺があり、自宅ではほとんどベッド上での生活になっています。

 

排泄も自分で尿器を使用しての排泄です。

 

二人の息子さんがいますが、どちらも排泄面で介助はできません。

 

息子さんお二人はおじいちゃんの事を分担して手伝いをしており、

長男さんがご飯と通院、次男さんが着替えとパンツ交換をしている

との事でした。

 

ケアマネさんと契約に行ったときはお部屋まで上げてはもらえず、

契約も玄関先で行い、おじいちゃんにも会えませんでした。

 

通院依頼の日、初めておじいちゃんにお会いしたんです。

 

身に着けている服は確かに立派でした。

 

ちゃんと外出用の背広に着替えています。

 

近づいてお顔を見てビックリ。

 

何か月顔を洗っていないんだろう。

 

ひげは鏡を見ずに適当に剃った感じで、皮膚はボソボソになってる。

 

頭も皮がむけたようになって、久しぶりにこういうお顔見ました。

 

昔はね、たま~にいましたけど、最近は何処の家にもお風呂は

ありますからね。

 

乗降介助なので病院に降ろしたらまたお迎えに行きます。

 

ケアマネさんに見たままを話ししました。

 

そしたらケアマネさんも分かっていました。

 

ここ数か月入浴はしていないそうで、たった1回だけ訪問入浴を実施

しましたが、その1回だけでお断りしたそうです。

 

疲れてしまった様です。

 

それからは全く入浴しておらず、清拭はもちろん誰もやっていない

との事でした。

 

 

 

何回か乗降介助のお手伝いを私だけが行い、息子さん達にもなんとなく

覚えてもらったところで、清拭の話をしてみました。

 

丁度これから暑くなる時だったので、タイミング的にチャンスだと

思います。

 

そしたら息子さんからおじいちゃんに話をしてくださり、了解して

もらう事が出来ました。

 

 

今はすべてを任せてくれるようになり、きれいなおじいちゃんに

なっています。

 

そんなある日通院の院内の介助もお願いしたいと息子さんから

言われました。

 

たまたま私の訪問スケジュールに空きがでたので、お受けする事が

出来たんです。

 

その受診の待ち時間に色々なお話を聞く事が出来ました。

 

おじいちゃんの方から亡くなった奥様の話をしてくださったんです。

 

おじいちゃんにシャワー浴を勧めていた私でしたが、そのおじいちゃんの

話に衝撃を受けてしましました。

 

奥様は自宅の浴室で亡くなられていたんです。

 

それも湯船の中に沈んでいたそうです。

 

息子さんと必死に心肺蘇生も行ったそうですが助からなかったって。

 

その辛い思い出が、おじいちゃんが浴室に行きたくない理由だった

んですね。

 

本当はお風呂にも入りたいんだと思います。

 

でも浴室には行きたくないんです。

 

辛すぎます。

 

暑い時期の清拭は全身汗だくになります。

 

シャワー浴の方が本人もさっぱりすると思います。

 

でもそういう問題ではないんです。

 

おじいちゃんの心の奥にある深い悲しみをやはり最優先にしなければ

なりません。

 

今はベッド上での洗髪も陰部洗浄も何の拒否も無く行う事が出来ます。

 

 

そしてとっても喜んでくれます。

 

さっぱりするんです。

 

これからもおじいちゃんにはベッド上での清拭を継続します。

 

それがおじいちゃんにとって一番のお手伝いですからね。

 

 

 

 

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