遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

母を心配する父

 

 

 

今日は日曜日。父から電話が来ました。

 

父の生活や体調には変わりなく、何も報告する事は無いと言っていました。

 

今日は母の話題になりました。

 

昨日父が母に電話した時の会話です。

 

「お母さん元気ですか。」

 

「元気ですよ。」

 

「何してましたか?」

 

「これから迎えに来たら出かけます。」

 

 

「え、どこに行くの?今日は何処にも行かない日でしょ。」

 

「デイサービスですよ。」

 

「今日は土曜日だからデイサービスはお休みじゃないの?」

 

「あらそうだったかしら。」

 

「しっかりしてください。」

 

「あたしはしっかりしてますよ。」

 

こんな会話をしたそうです。

 

「お母さんがね、迎えに来たら出かけるって言うから、またショートステイ

にでも行くのかと思ったんだよね。」

 

「ショートは20日すぎだと思うからまだだよね。」

 

「自分はしっかりしてるって言うから嫌になっちゃうよ。」

 

「確かにね、体はお父さんよりはしっかりしてるのかもしれないけどね。」

 

「会話しないとダメだね。」

 

 

「そうよね。だからデイサービスに行くことは良い事なのよね。」

 

「そうなんだね。」

 

「私も電話するけど、孫たちにも電話で話してもらう様にするわ。」

 

 

 

「そうだね。有難う。お邪魔しました~。」

 

母がアルツハイマー型認知症と診断されてから5年近くなります。

 

でもその割には、進行は遅い方だと思っています。

 

父もそう思っています。

 

進む人はあっという間に寝たきりになります。

 

でも母は何とかデイサービスを楽しんでいますし、デイサービスでは

認知症を忘れるくらいしっかりする時もあるんです。

 

短期記憶は全くありませんが、でも電話での会話はつじつまがあいます

から、普通に話ができます。

 

ですから、私はそんなに心配はしていませんが、父はやはり心配だと

言っていました。

 

まだ携帯電話が使えていますから、大丈夫でしょう。

 

まだまだこれからも頑張ろうね。

 

頭を刺激するためにみんなで電話するよ。

 

みんなでお母さんの頭を活性化させなきゃね。

 

 

 

 

 

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