遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

「最後のお願いです」と言われても

 

 

 

毎日1日2回排泄介助で訪問している寝たきりのおじいちゃんに

言われました。

 

このおじいちゃん、病気のデパートの様にたくさんの病気があります。

 

呼吸器内科、消化器内科、泌尿器科、内分泌内科、皮膚科とたくさんの

科を受診しています。

 

そして糖尿病からの合併症で腎臓を悪くしてしまい、病院からは透析を

受けるように言われてしまいました。

 

ところがどこから聞いたかわかりませんが、透析をすると具合が悪くなる

と思い込み、具合が悪くなるような治療は受けたくないと言って、透析を

拒否されました。

 

病院としても本人が拒否する事を無理やりする事はできません。

 

このまま透析を受けなければどうなるかを説明し、それでも本人が拒否

するなら仕方がないという事で透析はやらない事になりました。

 

おじいちゃんは自分の命の限界を覚悟されたんです。

 

今は寝たきりの状態ではありますが、お元気です。

 

普通に会話もできます。

 

そんなおじいちゃんが排泄介助の最中に、小さな声で言われたんです。

 

「もう死んでも良いんです。だからお願いですから、ビールを飲ませて

下さい。」

 

 

 

「え?何ですって?」

 

「ビールを買ってきてくれませんか。」

 

これは私たちにはできないお願い事です。

 

「おばあちゃんにはお願いしたんですか?」

 

「ばあちゃんは1本だけ買ってきてくれました。でも1本じゃ足りない

ですよ。だからヘルパーさんにお願いしているんです。」

 

 

 

 

 

気持ちはわかりますよ。

 

でも体に良くない事がわかっているお手伝いをする事はできませんよ。

 

おじいちゃんは、もう我慢をする生活は沢山だと言われました。

 

もういいんだと言います。

 

ここで終わってもいいんだと。

 

家族ならできるのかな。

 

自分の家族だったら叶えてあげるのかな。

 

でも仕事ではできません。

 

これからも毎日訪問します。

 

そのたびに訴えられるんでしょうか。

 

辛いですよ。

 

 

 

 

 

 

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