遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

ビールを飲ませてた

 

 

 

 

 

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昨日の続きです。

 

排泄介助で訪問しているおじいちゃんが、自分の命が終わる事を

覚悟の上で、ビールを飲ませてほしいと言われたんです。

 

人工透析が必要と医師から言われたのも拒否し、水分制限も

必要な体です。

 

そんなおじいちゃんにビールを飲みたいと言われても、叶えてあげる

事はできません。

 

ところが・・・

 

ところがです。

 

今朝訪問したヘルパーが、興奮状態で事業所に戻ってきました。

 

「一体何が起こったのか、意味が分かりませんよ。」

 

「何、どうしたの、大きな声で。」

 

「聞いて下さいよ。今まで見たことが無い様な尿量で、敷物から衣類まで

すべてが尿汚染で大変な事になっていましたよ。」

 

「え、そんなに尿量多かったの?」

 

「それがですね、夜中におじいちゃんが大きな声を出してビールを

飲ませろと騒いだそうなんですよ。どうしようもなくて、おばあちゃん

飲ませたんですって。」

 

 

「はあ。飲ませちゃったんだ。」

 

「それもですね、一晩かかって6本も飲んだんですって。」

 

 

 

 

「それはちょっと行き過ぎだね。」

 

「だからあの尿量だったんですよ。」

 

「でもさ、腎臓が機能していないはずなのに、え?機能してるね。」

 

「ビールの利尿作用が、腎臓を治しました?」

 

「まさかね。」

 

周りの心配もよそに、とうとう飲みたいだけ飲ませてしまいました。

 

それにしても不思議ですね。

 

飲んだ分だけの尿がちゃんと出たんですよ。

 

だからと言ってまた飲んで良いという事にはならないです。

 

 

一度飲ませてしまったので、毎日おねだりしたらどうするんでしょうか。

 

こんなことを続けたら大変な事になりますよ。

 

 

以前おばあちゃんが言ってたことを思い出しました。

 

「孫がすごく難しい学校に合格してね、卒業したら沢山お金を

稼げるようになるから、それまで元気でいてねって言われたんだ。」

 

 

「それは頑張らなきゃなりませんね。お孫さんの卒業を元気に

待たなきゃね。」

 

「そうなんだよね。じいちゃんこうしてられないよ。元気にならなきゃ。」

 

 

 

 

こんな会話をしていたんです。

 

それなのにおじいちゃん、自ら寿命を縮めるような事をして。

 

孫さん悲しみますよ。

 

 

私たちにはどうしてあげる事もできません。

 

ビールを飲みたいおじいちゃん、飲ませるおばあちゃんです。

 

あまり無謀な事をしてほしくないですよ。

 

 

 

 

 

 

 

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