私の所に実家でお世話になっている福祉用具さんから電話がありました。
「いつもお世話になっております。お母様のベッドの引きあげについての
ご連絡でした。」
「はい?レンタルのベッドを返却するっていう事ですか?」
「その様に伺っております。」
「弟からもケアマネさんからも何も聞いていないんですけど、
どういう事ですか?」
「営業のものからそのように言われましたので、詳しい内容までは
ちょっとお調べしないとわからないんですが、お調べして再度ご連絡
致しますか?」
「そうですね。私からもちょっと弟に連絡とってみます。」
という事で、突然母のベッドを返却すると言う電話が入ったんです。
全く意味がわかりません。
元々父も母も折り畳み式のパイプベッドに布団を敷いて寝ていました。
父が先にレンタルのベッドを借りて自分なりにリモコンを操作して
起き上がりやすいようにギャッジアップして使いこなしていました。
パイプベッドは長く使っているとちょうど腰の部分が沈んでしまい、
腰痛の原因になっていた事もありました。
結果的に母もベッドを借りる事にしたんです。
それを何で今返却という話になったんでしょうか。
全く見当もつきません。
弟に電話をかけましたが電話にでません。
ラインで送ってみましたが、既読にもなりません。
仕方がないのでケアマネさんに電話をしました。
忙しい時にかけてしまい、折り返しの連絡となってしまいました。
午前中に福祉用具さんから電話をもらったんですが、弟もケアマネさん
からも連絡なく、福祉用具さんも詳しい事がわかったら折り返して
くれると言ったのにかかってきません。
私ひとりずっと悶々としていました。
あっという間に夕方です。
先に連絡が来たのが弟でした。
「電話くれたの。」
「私の所に福祉用具さんから電話来たわよ。お母さんのベッドを返却
するってどういう事?」
「だってさ、あのベッドに毎月2万も払ってるんだよ。そんなベッド
いらないだろう。」
「なに?2万?」
「そうだよ。リモコンで動かす事もできるんだろうけど、そんな機能
一回も使った事無いし、必要ないよ。自分で起き上がれるし、立ち上
がれるし。」
「なんで2万なのよ。レンタルの意味ないね。」
「要するに限度額オーバーなんだって。だから全部自費なんだってさ。」
「そういう事か。」
「デイサービス週4日、ヘルパーさん毎日、ショートステイでそれだけでも
あふれてるんだって。だからベッドは自費なんだって。月2万も出したら
新品買えるよ。」
「本当だね。」
「だからいらないんだって。」
「そうか。そうだね。」
やっと意味が分かりました。
弟と電話で話をして間もなくケアマネさんからも電話が来ました。
「福祉用具さんからベッドの返却の事で電話が来たんですよ。」
「ああ、そうなんですよ。ご連絡しなくてすみません。弟さんとも
相談したんですけど、どうせあふれるんなら、ショートを利用する
方に使いたいとのご希望だったんです。」
「そうなんですか。」
「弟さんが本当に良く面倒見ておられますので、弟さんの意向通りに
したんです。」
「了解いたしました。その理由がわかればその通りだと思います。」
「お母様もできない事もありますが、できる事が増えました。
パット交換が上手くできなかったんですが、弟さんの地道な努力で
今はお一人でできるようになったんですよ。」
「へえー、そうなんですか。」
「お元気ですしね。ベッドは家にあるもので良さそうですね。」
「わかりました。福祉用具さんには弟と日程調整して頂く様に
お伝えいただけますか。」
「了解いたしました。」
という事で、月2万円もベッドにお金かける必要が無いという事
でした。
ずっと悶々としていましたが、やっとスッキリしました。
最初に福祉用具さんで電話をくれた方が、その事情をわかっていたら
こんなに一日がかりにならなかったのに。
長い一日でした。
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