遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

髪の毛を乾かしてあげる事

 

 

 

 

ちょっとした良い話。

 

毎年高校生が夏休みにインターンシップでデイサービスに来てくれます。

 

主に福祉に興味があって、社会に出る前に仕事の場を体験し、現場を知るための

機会として来てくれます。

 

以前は泊まり込みで来てくれた時もありました。

 

最近はコロナ禍だからでしょうか、通いで5日間程度来てくれます。

 

その中に、ちょっと他の生徒と違う子がいました。

 

その子はいわゆる引きこもりで学校に行かれなくなってしまった子でした。

 

 

 

 

 

たぶん先生の配慮でインターンシップに参加したんでしょう。

 

おそらく学校生活にはなじめず、ずっと学校にも行っていない状況だった

んだと思います。

 

常に自分を見つめ必死で何かを探しているような感じだったんだと

思います。

 

 

デイサービスでは、まだ高校生ですから実際の介護をやらせるのではなく

入浴後のお茶出しや髪の毛を乾かしてあげたり、趣味活動のお手伝い

等をやってもらいます。

 

その活動を通じて、あの引きこもりだった生徒さんが少しずつ変わって

いったんです。

 

後になって聞いた話ではありますが、ちょっと感動しました。

 

インターンシップに参加した初日に、お風呂上がりのおばあちゃんの

髪の毛を乾かしてあげた時、そのおばあちゃんが、

 

「あ~さっぱりしたわ。気持ち良かったわよ。 有難う。 頑張ってね。」

 

って高校生に声をかけてくれたそうです。

 

その言葉に、初めて自分が他人の事を喜ばせる事ができたんだと感激

したそうです。

 

今まで自分は何の価値もなく何のために生きているかもわからず

これからどうやって生きて行くのかを見つける事も出来なかった。

 

そんな自分にありがとうと行ってくれたおばあちゃんがいた。

 

生まれて初めての感情だったそうです。

 

髪の毛を乾かしてあげるだけの簡単なお手伝いでも、高齢者は

有難いと思ってくれます。

 

 

それも高校生の若い生徒さん達にやってもらう事なんてないでしょうからね。

 

でも逆にそれで救われた高校生もいるんです。

 

介護職はなかなか長続きしません。

 

こんなはずじゃなかったと言ってやめて行く若者がいます。

 

こんなはずってどういう事だったんでしょう。 

 

高校2年生だった生徒さんは少し自分にも自信が持てたそうで、

インターンシップに行った事で自分を取り戻せたそうです。

 

そういう報告を聞くとこちらも嬉しく思います。

 

先生の配慮とおばあちゃんの優しさが、一人の高校生を助けました。

 

また同じような境遇の生徒さんがいたら、いつでもボランティアに

来させて下さい。

 

実際髪の毛を乾かしてくれるだけでも、こちらとしても助かりますのでね。

 

きっと違う自分が見つけられると思います。

 

そして介護職になってくれたら更に有難い事だと思います。

 

 

 

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