上京二日目。いよいよ特養から有料老人ホームへお引越しです。
私が勤務する施設本体も特別養護老人ホームです。父が特養の前に
お世話になっていたのが老人保健施設です。
有料老人ホームは初めてなんです。
特養まで有料老人ホームの車がお迎えに来て下さいました。
そのサービスにビックリしましたね。
特養にて退所の手続きを行いました。
色々なトラブルがあり、特養の方でも早く退所してほしいと思っていたと
思います。
しかしトラブルを起こした要因となった職員はすでに退職しており、
両親がショートステイ利用当時から関わってくださっていたショートの相談員さん
だけが残っていたんです。
元々その相談員さんはとても良い方で、弟とも問題なく対応もスムーズで
良かったんですね。
退所の挨拶をした時に、その方がとても悲しそうな表情で頭を下げて
こられました。
「色々なご迷惑をおかけした様で、大変申し訳ありませんでした。」
今退所する時に言われました。
入所の相談員さんからはこういう言葉を聞いた事が無く、まったく謙虚さを感じる
事が出来ませんでしたが、ショート担当のこの方はこちらの気持を
理解されていたんです。
そもそもこの特養から入所の声をかけて頂いた時も、ショート棟を利用して
対応も良かったので、父も快く納得してくれたんです。
しかしショート棟から入所棟に移った途端に父からのクレームが始まりました。
ユニットの職員にも問題がありました。
そのまま１年も両親は我慢をしていたんだと思います。
私たち姉弟も色々と施設との関りの中で感じるものがあったのは事実です。
そしてとうとう弟が堪忍袋の緒が切れてしまい、職員さんに暴言を吐いて
しまったんですね。
そこで施設と家族との関係性も悪くなってしまい、新たな施設捜しと
なった訳です。
でも関わっていた入所の相談員が退職していたなんて全く知りませんでした。
ユニットの職員の対応も今回関わってくれたショートの相談員さんなら、話を
すれば改善していくことができたんじゃないかと思ってしまいます。
もう退所が決まってしまってからの事ですから、いまさらどうにもならなかった
事ではありますが、改善していったら良かったと思う部分もあります。
そんな特養を後にし、有料老人ホームに移動しました。
玄関に到着すると
「新しい入所者様が到着いたしました。」
とアナウンスが流れ、
「いらっしゃいませ。」
とホテルにでも到着したかのようなお出迎えを受けました。
「特養と有料って随分違う」と言うのが最初にうけた印象でした。
ここからまた長い一日が始まったんです。
続きはまた後日にします。
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