遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

動物愛護が難しい

現在訪問しているお宅に、困った事例が発生しました。

おじいちゃんの一人暮らしですが、最近腰痛のため、食事とトイレ以外は

横になって安静にされています。元気なおじいちゃんで、性格も優しく

とても良いおじいちゃんなんです。

 

そのおじいちゃん昔から猫を飼っていたんですが、だんだんと野良猫まで

家の中に入れるようになり、あっという間に繁殖してしまい、今は横に

なっているおじいちゃんの周りにたくさんの猫が一緒いるような状況になって

しまいました。

 

野良猫ですから、トイレトレーニングされているわけがなく、その猫たちは

台所で排泄をするようになりました。

 

私たちヘルパーはおじいちゃんの食事の準備で訪問をしているんですが、食卓

から流しの中、ガス台の上まで猫の排泄物で汚染され、それを片付けなければ

調理を始められる状態ではありません。

 

すでのおじいちゃんの手に負えるような状況ではなく、何とかしてほしくて

保健所や市役所にも問い合わせをしましたが、今は処分というかたちでの引き

取りはできないとの事で、なすすべがありません。そうしている間にも猫は

どんどん繁殖し、挙句の果てには病気の子猫までいて、すでにお手上げ状態

なんです。

 

猫の排泄物の臭いが目にしみて、2重マスクをしても臭いを感じ、そんな中でも

おじいちゃんのために頑張って調理をします。

そしてやっと出来上がったものを、猫たち我先に食べようとしてテーブルに上が

ってきます。

 

このおじいちゃんが体調を崩すのではないかとハラハラしますが、こんな状況

でも、おなかを壊したことはないんです。免疫があるんでしょう。

しかし調理をするヘルパーはいつまでこの状況のまま援助を行わなければならないんで

しょうか。だれが助けてくれるんでしょうか。

 

どなたか良い案があったら是非教えてください。

 

このおじいちゃんが嫌な性格だったりすれば、とっくに訪問を拒否しているんでは

ないかと思います。でもとても可愛く本当にに優しいおじいちゃんなんです。

猫よりもおじいちゃんを助けたいんです。

 

切実です。