アルツハイマー型認知症と診断されてから、なんとなくやる気というものが
薄れてきていた母が、今回上京したら、何と梅酒をつけていました。
梅酒が大好きな母ですので、自分で好みの梅酒を作って飲んでいました。
ここ最近は新しいものを作っていたかどうかは定かではありませんが、本人曰く
「毎年作っているわよ」との事。
あいにく私はお酒が一滴も飲めません。梅酒もダメです。だから母が作った自慢の
梅酒ですが、飲んであげることができないんです。
まだつけたばかりなので、台所に置いておくと邪魔だから、向こうに持っていて
といわれ、別の部屋に置きました。だいたい梅を先に食べてしまうんだそうです。
それにしても、ふたの上の白いものは何でしょう。
どうやら、ふたが割れているようです。それを白いガムテープのようなもので
補強しているんです。
こんなやり方で、本当に梅酒ができるんでしょうか。
でも今の母が自分の楽しみで、大好きな梅酒を作ったことは、私は嬉しく思います。
短期記憶はだいたい3分くらいです。すぐに忘れてしまいます。
でも梅酒のつけ方を忘れないで作っていました。
そのことに感激しています。
歩行もだいぶ歩幅が短くなってきたってデイサービスの方にも言われました。
老化現象は緩やかですが確実に進んでいきます。
今できる事を少しでも維持して、毎日充実した生活を過ごしてくれたらいいな
と思います。
元々私も母も明るい性格。二人で笑っています。
もうしばらく、こんな生活を継続したいです。