遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

賞味期限を把握している父

 

 

 

最近私も老眼が進んできました。

 

元々視力が良かった私は40代で老眼が始まりました。

 

老眼だから近くが見えないだけで、視力測定では両目とも

1.2をキープしています。

 

だから普段はメガネは必要なく、細かい字を見る時のみ

老眼鏡を必要とします。

 

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そうなると、食品に表示してある賞味期限が買い物の時

良く見えない事が多々あります。

 

わざわざ老眼鏡を取り出して確認したりしなくなります。

 

高齢者が賞味期限を全く把握していないのが良くわかります。

 

 

 

 

 

今日の父からの電話です。夕食後の話です。

 

「今日はね、ヘルパーさんが来ない日だから、冷蔵庫にある物

でご飯を食べたんだけどね、食べきれなかったものをお母さんに

後捨てなさいって言ったんだけど、明日食べるからって言って

また冷蔵庫に入れちゃうんだよ。」

 

「お母さんの朝ご飯はコーンフレークだもんね。」

 

「賞味期限が夜中の0時だから今日中なんだよね。フライ物は

やっぱりやめた方が良いって言うんだけど、また言う事を聞かない

んだよ。お母さんに言ってくれる?」

 

「確かにもったいないって思うんだけど、食べられなかったん

だからしょうがないんだよね。」

 

「わかった。お母さんに代わってね。」

 

「はい、おはようございます。」

 

電話の向こうで父が「何でおはようなんだよ」って言ってるのが聞こえました。

 

「あら、おはようございますなの?」

 

「あ、違うか。暗いもんね。どうでもいいじゃない。」

 

「まあどうでもいいけどさ。あのね、今日食べ残したものをね、

明日食べるって冷蔵庫にしまったらしいけど、お母さんの朝ご飯は

コーンフレークって決まってるでしょ。それ以外の物を冷蔵庫から

出して食べる習慣はないでしょ。」

 

「そうね、毎朝シスコーンだわね。」

 

「だから残り物を冷蔵庫に入れると、どんどん奥に押し込むだけで

結局食べない事の方が多いじゃない、捨てた方が良いと思うよ。」

 

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「もったいないと思うけど、おなか壊す方が困るでしょ。」

 

「それはそうね。じゃあお父さんが言う様に捨てなさいって事ね。」

 

「そういう事よ。」

 

「はい、わかりました。」

 

「今日はヘルパーさん来ない日だけどちゃんと薬飲んだ?」

 

「ちゃんと飲みましたよ。」

 

「じゃあ良かった。」

 

「後良いの?それで終わり?」

 

「後良いよ。」

 

「じゃあおやすみなさい。」

 

 

93歳になる父がしっかり賞味期限を把握していた事に驚き

ました。

 

そんなものは一切知らないもんだとばっかり思っていました。

 

母にはわかりません。

 

母にしたら、すべてがいちいちうるさいんでしょう。

 

自分が認知症になり、何もかもする事なす事父に怒られ、

生きている必要ないって言います。

 

そんなことはありません。

 

母がいなければ、父が一番困ります。

 

私が「お父さんの事お願いします」と言うとちゃんと「はい

わかりました」って言います。

 

だから父をおいていなくなれないとは思っているんです。

 

私の電話は母のイラつきを緩和させる意味もあり、母を説得したり

納得させたりと色々な声掛けが必要です。

 

体は元気な母ですから、心も健康でいてもらうために、私がなだめて

いかないと母が可愛そうです。

 

父の言い分を聞きつつ、母をなだめて、今日も何とか電話を終わらせ

ました。

 

これで良いんです。

 

お父さん、また電話ちょうだいね。

 

 

 

 

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