在宅で生活する利用者さんに何か緊急な事が発生した時、
一番に連絡する人をアセスメントで聞いています。
長男さん、長男のお嫁さん、様々です。
昨年の話ですが、デイサービスの５０代の看護師さんが
突然倒れてしまいました。
いつも元気な看護師さんが突然倒れ嘔吐しました。
これはまさしく緊急事態です。
全員で脳疾患を疑いましたので、すぐに救急搬送しなければ
なりません。
すでに意識も朦朧としほとんど会話もできませんでした。
救急車の要請まではみんなプロですから早かったです。
ところが、この看護師さんのプライベートは誰一人わからず、
ご家族の連絡先どころかどんなご家族がいるのかも誰も
知らなかったんです。
さあ困りました。
とりあえず一人の職員が救急車に乗り込み、残る職員が何とかして
ご家族を調べる事になりました。
ある職員がこの看護師さんの子供と〇〇さんの子供が確か同級生
だという事を思い出し、そこからこの看護師さんのご家族に
連絡をつける事ができました。
その事があってからすぐに、施設長から各事業所の管理者は
自分の部署の職員（パートも含む）全員の緊急連絡先を聞いて
しっかり保管しておくようにとの指示が出ました。
これはもっと早くやるべきでした。
事が起こってからでは大変なんです。
今の時代色々なストレスから急な病気を発症する事が
年齢に関係なく起こっています。
皆さんの職場ではどうでしょうか。
これはまさしく個人情報を聞き取る事になります。
きっと自分の上司に教えたくない人もいるんじゃないでしょうか。
しかし誰かにあなたが口をきけなくなった時に知らせて
ほしい人を話しておくべきです。
若い人であればいつ交通事故にあうかもしれないし、若いから
関係ないではないんです。
特に職場で何かあった時は同僚が助けてくれます。
私の事業所ではみんな素直に教えてくれましたので、
私のデスクのファイルに閉じてあります。
その代わり管理は責任を持ってきちんとしなければなりません。
聞き取りをしたのは、その連絡先になった方の続柄と携帯番号、
職場程度です。
普段の雑談の中でもご家族の話をする機会はあると思いますが、
その電話番号までは普通は誰にも言いません。
でもやはり必要だと思います。
ちなみにこの看護師さんは今は元気に職場復帰しています。
こういう事が起こらないと気付かない事だと思いますので、
是非皆さんの所でもそういった取り組みをされることをお勧め
致します。
