遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

ミツさんの担当者会議が開かれました。

 

 

 

 

 

www.maple-enkyori.com

 一昨日デイサービスから利用を断られたミツさんの担当者会議が

開かれました。

 

出席者は三男さん、ケアマネ、デイサービス管理者、ヘルパー管理者。

 

f:id:maple-enkyorikaigo:20200326195655j:plain

 

 

始めに息子さんに現在の状況をお伝えしました。

 

最初にデイサービスから

 

・デイサービスの入浴後の状態がかなりつらそうに見える。

 体力的に無理な状況。

・送迎の車いすへの移動も困難。

・食事は食べている。

・排尿が午後からない事が多い。

 

こんな感じでした。

 

ヘルパーからは

 

・すべてに介助が必要な状態になっており、排泄・食事においては

 全介助で対応している。

・水分は座位が保てる時は自分で飲める。座位が保てない事も多々ある。

・嚥下に問題はないが、食事量が少なく栄養状態が悪い。

・寝返りも困難で、昼食を準備して置いても一人では食べられない。

・全身に浮腫が見られ、本人受診が必要。

 

こんな感じです。実際にはもっと言いました

 

ケアマネからは

 

・デイサービスでの入浴が困難であれば訪問入浴も視野にいれて

 おり、今一か所の訪問入浴事業所に打診中。

・在宅で一人でいるには限界が近い。4月1日付で区分変更をする

 事は息子さんの了解済み。

・現在要介護3ですがすでに3の状態ではないので、特養の入所や

 その前にロングショートの利用も考えたいと思っている。

・早急にレンタルのベッド利用も考える。

 

すべてを聞いた息子さんはただ「はい、はい」と聞いていました。

 

 

 

 

ここで黙っていないのが私です。

 

デイサービスの話は入浴の事しか考えていません。

 

いつも言う様に、デイサービスの利用目的は色々あります。

 

ミツさんの場合はいつも一人で、寒い部屋で水分も自分で摂る

事が出来ない、食事も食べられない、そんな状況なので、

入浴よりも栄養のバランスのとれた食事を食べる事

時間で水分を飲ませてもらう事、暖かいところで排泄介助

をしてもらう事、それがデイサービスを利用する意味だと

思います。

 

それを口にした途端、デイサービス管理者が

 

「そうか食事か。」

 

とやっとわかった様です。

 

この担当者会議は息子さんのお仕事の後18時から行われ、

夕方のヘルパーが訪問した後になります。

 

ヘルパーがミツさんの枕元に置いて行った食べ物は、ブドウパンと

バナナです。

 

デイの管理者はミツさんの普段の食事を始めてみました。

 

もちろん三男さんが買ってきた物です。

 

いつもこんな感じなんです。時々ドーナツとかあります。

 

魚や肉や卵等を食べるのは週2回のデイサービスの食事のみです。

 

息子さんの前でしたが、こんな食事では体力低下して当たり前です。

 

飲み物は水とコーヒー。

 

温かい味噌汁に煮魚にお浸しなんて家では夢物語です。

 

だからデイサービスを辞めさせないでと訴えました。

 

そしてケアマネもデイサービスの職員の話ばかりを聞いていた

ので、私の話をきいてやっとデイサービスの継続が必要だと

わかってくれました。

 

 

 

 

施設本体のショートステイも、もしかしたら近々利用できそう

なので、それまでの短期間です。ヘルパーとデイサービスで

頑張りましょうよ。

 

会議の最後にはミツさんの今後の筋道がはっきりし、いい方向へ向かう

事になりました。

 

担当者会議を開いてくれて良かったです。

 

在宅で寝たきりになるまで、ギリギリまで一人暮らしで頑張った

ミツさん。これからは施設にお世話になって、また元気を取り戻して

下さい。

 

手厚く介護してあげれば、きっと元気になります。

 

私たちはそれまで在宅で支援します。

 

ミツさん良かったね。

 

 

にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ
にほんブログ村

お名前.com  

 

おすすめ最新モニター情報配信中

 

ビクターでビデオテープからDVDへダビング!