遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

お返事がない時は入ってはいけません。

 

 

 

訪問すれば必ず玄関からご挨拶をします。

 

それは普通の事ですよね。

 

チャイムを鳴らすか、チャイムがなければ大きな声で

ご挨拶します。

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定期訪問でいつもの時間に訪問しているのにお返事がない

って事が時々あります。

 

玄関は開いているのに返事がありません。

 

そんな時、決して一人でおうちの中に入ってはいけない

決まりになっています。

 

今日訪問したご夫婦のお宅。

 

いくら呼んでも返事がありません。

 

二人で外出するはずはないので、ご家族が田んぼにでも連れて

行ったかと思い、ご家族に確認の電話を入れました。

 

するとお嫁さんから、私が許可するから中に入って見て下さい

と言われました。

 

ご家族からの依頼ならと思ってしまいます。

 

しかし万が一最悪の状況だったらと思うと、やはり一人で入る

事はできません。

 

結局近くにお住いの息子さんに来ていただいて、先に入ってもらい

ました。

 

普段1階しか使っていないご夫婦なのに、なんと2階にいて二人で

爆睡していました。

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足の不自由なおじいちゃんがまさか2階にいるとは予想もつきません

でした。

 

結果的に寝ていて聞こえなかっただけだったので良かったです。

 

 

 

 

私、実は亡くなっていたところを発見した事が2度あるんです。

 

1回目は息子さんと二人暮らしのまだ60代の若い女性の方でした。

 

15年以上前の事です。

 

前日にも通常の訪問をしていましたが、その時からなんとなく

いつもと違い、目つきも鋭く話す内容も変でした。

 

何となく胸騒ぎはしました。

 

当日在宅入浴の日でしたが、何となく何かを感じるものがあり

訪問前に電話を入れました。

 

電話に出てくれません。

 

一応嫌な予感がすることをケアマネにも伝え、一人で訪問しました。

 

玄関から声をかけても返答がありません。

 

寝室に直行し、見たのは残念ながら最悪の状態でした。

 

すぐに施設に連絡し、担当ケアマネや包括の職員が来ました。

 

朝息子さんが出勤する時はどうだったんでしょうか。

 

私が第一発見者となり、警察からの事情聴取に町に報告書の提出と

大変でした。

 

その事があってから、返答がない時は一人で入ってはいけないと言う

決まりになりました。

 

 

 

 

2回目の時。

 

この時は一人暮らしの方で、状態が思わしくなかったのでご家族に

泊まってほしいとお願いしましたが拒否され、冬の寒い日の朝、

玄関から声を掛けましたが返答がありませんでした。

 

これはまずいと思いました。

 

この時は二人で訪問していましたので二人で入り、夜中に誰にも

看取られることなく、一人で亡くなられた利用者さんを確認しました。

 

入って確認したことは言わず、ケアマネさんに連絡し、ケアマネ

さんの到着を待って一緒に入り、一緒に確認したふりをしました。

 

この方は事前に亡くなられたら連絡する医師を決めていたので、

警察をよんだりする必要がなかったので、私たちはケアマネさん

にお任せして、その場を離れました。

 

私が直接経験したのは2回だけですが、事業所とすればもっと

あります。

 

自らだった方の発見もありました。

 

とにかく今は返事がなかったら入ってはいけないという決まりと

なり、ヘルパーが個人で事情聴取を受けるような事がないように

なりました。

 

 

今日の訪問も一瞬ドキッとしましたが、爆睡で良かったです。

 

ヘルパーはいつどういう状況に当たるかわかりません。

 

とにかく相手が高齢者ですから。

 

でもどのヘルパーもプロ意識を持っていますので、万が一の

時も冷静に判断し事業所に連絡をくれます。

 

そしてそれに対して指示を出さなきゃならない私は、しっかり

落ち着いて、指示を誤らないようにしなければと思っています。

 

 

 

 

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