遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

両親がけんか?

 

 

 

今朝は母から電話がありました。

 

何かと思ったら、リハビリパンツは買うんだっけ、どこからか

届くんだっけという質問電話でした。

 

区からの支給と、それでも足りなくなったら買ってねと説明

しました。

 

そして今日も暑いから、廊下の窓は開けないで、部屋で

エアコンかけて涼しくして過ごしてねと伝えました。

 

「はい、わかりました。」

 

立派な返事が返ってきました。

 

 

 

 

昼頃今度は父から電話です。

 

「今ねお母さんとやりあっちゃった。お母さんはどうして

私の言う事を聞かないのかな。今日もね窓を全部開けちゃうから

開けちゃだめだって言ったんだよ。」

 

「あら、また開けちゃったの。今朝も言ったんだけどね。

開けちゃダメだよって。」

 

「そうなの?お母さんがね、あんたが朝のうちは涼しい風が

入ってくるから開けて、暑くなってきたら閉めればいいよって

言ったって言うんだよ。」

 

「エアコンで涼しくしてねって言ったよ。」

 

「いくら私が言ってもいう事を聞かないんだよ。」

 

 

 

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「もう一回言ってみるよ。」

 

「今お母さんパンツ交換してるから、あとでかけさせるね。

今日ねパンツ類が区から届いたよ。」

 

「そうなの。今朝パンツがなくなったから(弟)に買ってきてもらう

って言ってたけど、買わなくて良かったのかな。」

 

「そうだね。」

 

 

しばらくして母から電話が来ました。

 

「はい、なあに。」

 

「お母さんパンツ来たんだってね。ちゃんと尿取りパットもやった?」

 

「尿取りパット?そんなの使わないわよ。」

 

「使わなきゃまたパンツだけなくなっちゃうよ。」

 

「ああそうか。わかりました。」

 

「また窓開けたんだって。今朝電話がきた時、窓開けないでねって

言ったでしょ。」

 

「そうだっけ。今朝電話したっけ。」

 

 

 

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「そうか、忘れたよね。」

 

「そうよ、忘れの名人なんだから。認知症は困るわよ。」

 

「窓の事ね、紙に書いて貼っておけばどうなの。開けない事

って書いて貼れば忘れないんじゃない。」

 

「そうね、今カレンダーの所に書いて貼っておく。」

 

「カレンダーの所に書いてどうすんのよ。書いた紙を

廊下の窓に貼らなきゃ。」

 

「はいはい、じゃあすぐにやります。」

 

「他人にやられたら嫌だから、自分でやればいいんだよ。」

 

「そうですね。ご心配おかけしました。」

 

 

 

 

 

父も母が認知症であることは十分にわかっています。

 

でも言ってる事がわからないとついイライラしてしまいます。

 

昔は父も母にうるさく言う事もなかったし、母も父が何かを

言えばそれに従ってしていましたので、今のような言い争い

をしたこともありませんでした。

 

お互いに歳を重ね、自分の事で精一杯になり、ここにきて

言い争いや喧嘩じみたことをするようになってしまいました。

 

またしても、私が中に入っていたらこんな言い争いも

しなかっただろうにと思ってしまいます。

 

日々の些細な事がお互いのストレスとなり、喧嘩しがちに

なってしまって、両親ともにこんな事なかったのにと思って

いると思います。

 

二人ともいつでも電話かけて、私に言いたい事言って。

 

私は聞くよ。

 

そして潤滑油になるよ。

 

離れていたってできる事はある。

 

そう思うしかないです。

 

 

 

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