昨日朝早く母から電話がありました。
「あのさ、あたしそろそろここから出て家に帰りたいんだけどね、
お父さんに言ったらさ、家に帰るなんてそう簡単にはいかないよ
って言われたのね。あたしはいったいどうすれば良いの?」
「お母さんどうしたの?なんで帰りたくなっちゃったの?何か嫌な
事でもあった?」
「嫌な事?特別ないわよ。」
「じゃあなんで?」
「理由なんかないわよ。帰りたいのよ。」
「お母さん、お父さんが老健にいてお母さん一人で家にいる時
私がいつ電話しても寝てたわよね。ご飯も食べず、トイレも行かず。」
「え、そうだった?」
「そうよ。何にもやる気なくてさ。(弟)がどんだけ大変だったか。」
「そんな馬鹿だったの?」
「いや馬鹿だったわけじゃないけどね。でもご飯も食べないで寝てるのは
そのままにできなかったわよ。」
「それでここに来たの?」
「まあそういう事ね。」
「じゃあ、やっぱりここにいれば良いって事なんだね。」
「そうね。今はね。」
「わかりました。」
納得したにかどうかはわかりませんが、ひとまず電話は切りました。
今朝、また母から電話が来ました。
「あのさ、あんたどっかの施設を捜してるんだって?」
「は?何の話?」
「昨日そんな話を聞いたような気がするんだけど。」
「誰から?」
「誰だったかしら。(弟)かな。」
「そうなの?」
「でもね。申し込んでもすぐに他の施設に行かれるはずはないでしょう。
施設だって空かなきゃ入れないんだから。」
「それはそうね。なんだすぐにでも他に移れるのかと思ったわよ。」
「それは無いわね。」
「そうか。じゃあもう少しここか。」
「そうね。」
母からの電話の後で、父からも電話が来ました。
「昨日ね。お母さんが家に帰りたいって言ったんだよ。」
「私にも電話があったわよ。」
「それは難しいって言ったんだけどね。」
「何かあったのかしら。」
「何だかね男の人が部屋に入ってきて嫌だって言ってたよ。」
「そうなの?それは言わなかった。」
「こっちも今日職員と喧嘩しちゃったよ。夕刊が来ないから
どうしたのか聞いたんだよね。そして持ってきたのが前の日の
夕刊だったんだよ。それも夕食後にね。夕食後になんか読めないよ
眠くなっちゃうんだから。」
「そしたらその職員がね、私は忙しいんだから新聞の事ばかり
考えていられませんて。だから怒っちゃったよ。」
「ああ、そうね。そこの職員さんて謝るって事を知らないからね。
言葉一つなのにね。」
「こっちもここを出て家に帰りたいよ。できる事なら。」
「家は無理でしょう。お父さんがお母さんのお世話をしなきゃならなく
なるからね。」
「そうだね。」
「ちょっと疲れちゃったから終わるね。」
父も母も我慢してるのかな。
弟も我慢してるしな。
やっぱり早急に動かなきゃならないのかな。
ちょっと考えた以前いた老健は、父はリハビリが終わってしまったから
ここなら週1回はやってくれるからって、今の施設の良いところもある
と言っていたんです。
でも今日も喧嘩したんですね。
限界かな。
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