遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

見捨てたりしませんよ

 

 

 

 

 

 

www.maple-enkyori.com

 

「ヘルパーに見捨てられた」と言われたカズさんの所に

ケアマネさんにも同行頂いて行ってきました。

 

事前にカズさんの体が動いている時間帯で訪問のアポを取り

行きました。

 

訪問したのは午後からの昼食の時間帯です。

 

その日の午前中には、通常訪問でヘルパーは2回訪問しています。

 

その時は泣いたりする事もなく、普通に会話できた様です。

 

ただ、ケアマネさんが一緒に来ることをあまり良くは思って

おらず、「本心でヘルパー管理者に言いたいことが言えない」

と言われたとの事でした。

 

あら、そうなんですか。じゃあ行ってもあまり意味ないかしら。

 

 

こちらからの訪問の趣旨は、カズさんの緊急時にヘルパーが

どうしてもすぐには駆け付けられない場合どうしたらいいかを

明確にする事なので、まずは訪問しました。

 

 

訪問すると、やはり昼食を食べようとしている所でした。

 

まず動けるうちに食べて下さいと言いましたが、熱いソーメン

が熱すぎて食べられないから、先にお話を聞きますと言われ

話を始める事にしました。

 

そして、最初に

 

「先日はすぐに駆け付け事ができなくてご迷惑おかけしました。」

 

と言いました。

 

謝罪するような悪い事をしたとは思いませんが、その言葉だけで

カズさんの気持ちは落ち着くはずです。

 

するとやはりカズさんからも

 

「利用者は私ひとりじゃないですからね、仕方ないです。」

 

との言葉がありました。

 

そしてこちらから、

 

「今後カズさんが電話を下さる時は、その緊急性をはっきり

ヘルパーに伝えて頂けませんか。転びました、とかトイレに

行きたくなってしまいました、とか。」

 

そう言ってお願いをしました。

 

 

 

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今回はカズさんは転んだからと言ったそうですが、電話を受けた

ヘルパーは「手が痛いからすぐに来てください」と言ったと

言っていました。

 

体が動かない時は言語も聞き取りにくいんです。

 

その緊急性も伝わっていませんでした。

 

カズさんもわかりましたと了解してくださいました。

 

しかし・・・

 

「これからも、ヘルパーがすぐに駆け付けられないような事があると

思います。その時例えば近所の親戚とかご家族とかに来てもらう

事はできませんか。」

 

そう問いかけたら。

 

「町内に親戚はいます。本家があります。でも私からは連絡した

くないです。娘も仕事中だから、私の一存ではお答えできません。

だから施設を利用して家族に迷惑をかけないようにしているん

ですから。」

 

それはそうですよね。ごもっともです。

 

ということで、ヘルパーの代わりに誰かという事に対しては

なんの解決もできませんでした。

 

やはり親戚にも、自分の動けなくなった姿は見せたくないですし

嫌ですよね。

 

私たちは決してカズさんを見捨てたのはない事だけはわかって

欲しかったので、それだけはわかってもらえましたが、解決策が

ないままに訪問は終了してきました。

 

 

 

 

これからカズさんは言語リハビリで訪問リハを利用されます。

 

その担当者会議の時に関係事業所が集まりますので、その時に

再度このことを話題に出し、みんなで解決策を考えていきたい

とケアマネさんが言いました。

 

 

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ところで、ケアマネさんがいたから話せない事っていったい

何でしょうか。

 

それはいつか私が定期訪問で行ったときに話すのかもしれません。

 

今回はわからず仕舞いでした。

 

 

 

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