遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

母に伝えてもダメなんです

 

 

 

お昼前に父から電話がありました。

 

「今日は水曜日だから11時にヘルパーさんが来るはずなんだけど

まだ来てないんだよ。何か聞いてる?」

 

「そうなの?何も聞いてないね。」

 

「ちょっと連絡してくれる。」

 

「わかった。ちょっと待っててね。」

 

今日は管理者さんが訪問する日なので、直接電話をかけてみました。

 

でも出ません。

 

ラインでメールを送りました。

 

でも既読になりません。

 

 

仕方がないので、ケアマネさんに電話をしました。

 

もしかして訪問時間は11時じゃなくて12時かもしれないと

思って確認の意味で電話をしました。

 

でもつながりません。

 

そうしているうちにまた電話がありました。

 

今度は母からでした。

 

「お父さんがヘルパーさんに電話がつながったかって。」

 

「つながらないのよ。ケアマネさんにもかけてみたけど

つながらない。」

 

「いつもヘルパーさん11時に来るの?」

 

「忘れた。認知症だから。」

 

「そうなのか。もうちょっと待ってて。そのうち連絡来るでしょ。」

 

先に電話をくれたのがケアマネさんでした。

 

「ごめんなさい、電話に出られなくて。もしかして今日の事でしたか?」

 

「え、今日の事って何ですか?」

 

「ヘルパーさんの訪問時間が14時半頃になるって連絡が来ました。」

 

「あ、そうだったんですね。」

 

「昨日お母さんに伝えたって言っていました。でも忘れちゃうかも

しれないって。」

 

「その通りですよ。忘れますよ。いつも遅れる時は弟に電話を

下さるんですけどね。」

 

「今日はお母さんに伝えただけだったんですね。」

 

それじゃあ父には伝わらないはずです。

 

その後ヘルパー管理者さんからもメールが来ました。

 

「昨日、訪問ヘルパーがいる時間に連絡し、話してもらいました。

他の方の通院介助が入ってしまい、訪問時間が遅くなることを

伝えてもらいました。」

 

面と向かって言っても、その時の返事は立派にしますが、5分後

には忘れています。

 

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何かに書いて行って下さればよかったんですが、口頭だけじゃ

伝えた事にならないんです。

 

母にそのことを伝えると、母なりにショックを受けています。

 

また自分のせいかって。

 

母にショックを与えないように、色々な策をとっていますが、

こんな所で失敗しました。

 

午後から訪問してくれた管理者さんは父に謝っていると思います。

 

母だけに伝えても父には伝わらない事は十分わかっているはず

ですから。

 

今後は必ず弟に連絡してもらう様にケアマネさんからも言って

もらいましたので、後は大丈夫だと信じています。

 

 

 

父の腰痛は相変わらずとの事。

 

「自宅で過ごせなくなった時のために施設の申し込みをしておいた

方が良いかな。」

 

と母を通して聞いてもらうと、電話の向こうで

 

「その方が良いかな、全然良くならないし。」

 

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と、小さな声で言っている父の声が聞こえました。

 

でも要介護1ではどこも受けてくれません。

 

大金を出せばどこかにはあるかもしれませんが、それは無理な

話です。

 

そろそろ施設入所の事をまじめに考える時が来たんでしょうか。

 

私の定年までまだ数年あるので。

 

 

 

 

その前に往診だった。

 

その話を父と弟にしなきゃ。

 

まずは痛みの緩和でしたね。お父さんゴメン。

 

 

 

 

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