遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

ヘルパーに見捨てられたと言われた

 

 

 

パーキンソン病で薬が切れると、ピタッと動きが止まって

しまうカズさん。

 

定期訪問は薬の切れた服薬の時間になっています。

 

しかし徐々に薬が効いて動ける時間が少なくなってきており、

訪問時間以外にも電話がかかってきて、

 

「転んだから起こしてほしい。」

 

という要望にも柔軟に対応してきていました。

 

でもヘルパーがいつも事業所にいるとは限らず、全員が出払って

いる事もあります。

 

先日も電話がありました。

 

でもすぐに駆け付けてあげる事ができず、電話がかかってきてから

30分後に到着しました。

 

その時間でも定刻よりは30分早く行ったんです。

 

しかし30分も経ってから来たことにご不満だった様子です。

 

仕方がなかったんです。行かれなかったんです。

 

 

 

 

今後もこういう事は発生するので、ケアマネさんからの提案で

ヘルパーが行かれない時もあるので、カズさんに関わっている

人全員でフォローできればいいのではないかと言われました。

 

それはヘルパー以外にケアマネ、訪問看護、福祉用具、もちろん

ご家族。

 

カズさんのその時の状況を聞いたうえで、行かれる人が行くように

関わるみんなで協力して支援しましょうという提案でした。

 

それを聞いたカズさんから、

 

「私はヘルパーさん達に見捨てられたんですね。」

 

そう言われてしまいました。

 

今日訪問したヘルパーが泣きながら訴えられたそうです。

 

 

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ヘルパーもケアマネさんも、誰かが訪問できれば良いと

思って提案したつもりでした。

 

しかしカズさんはそう思ってはくれませんでした。

 

例えば急に動けなくなって起こしてあげる程度なら、関わって

いる人なら誰でも対応できます。

 

その状況が排泄だったりしたときは、福祉用具の男性は除外

して、訪問看護さんだったり、ケアマネさんだって介護職だった

経験者ですから対応は可能です。

 

なんたってヘルパーでなくても、早く行かれる人が行った方が

良いと思います。

 

そんな考え方は間違っているんでしょうか。

 

まさかヘルパーに見捨てられたと言われるとは思いませんでした。

 

「ヘルパーさんが私のすべてです。」

 

なんて言われた事もありました。

 

そう言われても困ります。

 

他の利用者さんもいます。

 

その訪問を抜け出して行くわけにもいきません。

 

でもカズさんの中では、ヘルパーは自分のいう事をすぐに聞いてくれる

存在になっているんでしょう。

 

どう説明しても今は見捨てられたとしか考えられない様です。

 

今日訪問したヘルパーが

 

「管理者と1対1で話がしたいからきてほしい。」

 

と言っていましたよ、と言われました。

 

1対1ではなくケアマネさんにも一緒に行ってもらいます。

 

カズさんに納得していただけるように、みんなで協力して

動けなくなった時のカズさんを助けてあげる策を考えてあげたい

と思っています。

 

今はまだ早いのかな。もう少し時間が必要かしら。

 

カズさんごめんなさい。ヘルパーはカズさんのすべてを背負う

事はできないんですよ。

 

なんとかわかって下さい。

 

 

 

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