遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

おじいちゃんの料理をどうしても食べられなかったおばあちゃん

 

 

 

 はちみつセット

 

 

仲良し夫婦の山田さんご夫婦。

 

おばあちゃんが腰痛の悪化で、日中はほとんど横になっている

状態です。

 

私たちはおばあちゃんの入浴介助で訪問しています。

 

会話をしているだけなら大変元気です。

 

認知症も無いので、普通に会話して楽しい入浴時間を

過ごされます。

 

しかし体は徐々に痩せていき、背中は骨が出て痛々しいくらい

痩せてきています。

 

食事の支度はおじいちゃんがやっているとの事。

 

さぞ大変だろうと思い、調理のお手伝いもしたらどうか

と提案しましたが、おじいちゃんができるから大丈夫だと

おばあちゃんも言いました。

 

でもおじいちゃんも高齢なので無理は禁物です。

 

痩せてしまったおばあちゃんがとうとう椎体骨折で

入院してしまいました。

 

後を追う様に今度はおじいちゃんが膝関節症で入院して

しまいました。

 

入院加療後、お二人が自宅に戻る事になり、ヘルパーに調理の

依頼が来ました。

 

もっと早く開始していれば良かったのにと、ケアマネさんも

言っていました。

 

おじいちゃんが使っていた台所ではヘルパーに迷惑がかかると

言って、すぐ近所に住んでいるおばあちゃんの妹さんが

台所をきれいに片付けて下さいました。

 

今まで妹さんも、二人の食生活に関わったことはありませんでした。

 

おばあちゃんから話を聞いた所、おじいちゃんが準備していた

食事は材料を全部鍋に入れて、ただ煮るだけのおかずだった

事がわかりました。

 

 

 

 

f:id:maple-enkyorikaigo:20201209212619j:plain

 

 

 

そしてそれをおばあちゃんはどうしても食べられなかったそうです。

 

でもおじいちゃんが一生懸命作ってくれたものを、まずくて食べられ

ないとは言えず、食欲がないと言っていたそうです。

 

だから徐々に痩せてきていたんですね。

 

 

f:id:maple-enkyorikaigo:20201209212717p:plain

 

 

 

その話をおばあちゃんから聞いた妹さんは、ヘルパーではなく

自分が作った料理を食べさせて元気を取り戻してほしいと

思うようになりました。

 

ご家族でできる事であれば、ヘルパーは訪問する必要はありません。

 

妹さんが二人の食事のお世話をする事になりました。

 

ですので私たちは、前と同じくおばあちゃんの入浴で訪問を

再開しました。

 

すると徐々におばあちゃんの体にお肉がついていきました。

 

背中の骨が見えなくなり、ふっくらとした体になってきました。

 

妹さんは3度の食事を色々なものを少しずつ小鉢に入れて

しっかり食べさせていると言っていました。

 

その成果がはっきりわかります。

 

おばあちゃんはすっかり元気になりました。

 

 

 

二人の入院をきっかけに、退院後からの食生活の見直しが

こんなにも良い結果になるとは。

 

他にも同じようなご夫婦いそうです。

 

おばあちゃんが弱くなっておじいちゃんが食事の支度を

しているご夫婦。

 

おばあちゃんたちはおじいちゃんが一生懸命作ってくれたものを

粗末にできないけど喉を通らないって。

 

こういう場合はやっぱり、ヘルパーの援助にした方が良いと

思います。

 

体を壊す前に、やせてしまう前に、勇気を出してケアマネに

相談してください。

 

「おじいちゃんの料理が食べられない」って。

 

 

 

にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ
にほんブログ村

  

国内最速・高安定の高性能レンタルサーバー【ConoHa WING】

 

ネットショッピングでポイントが貯まる!