久々に訪問介護エピソードです。
御夫婦で契約を交わした新規利用者さん。
長男さんご夫婦も同居されていますが、平日日中の通院が家族では
できないとの事で、通院介助の依頼で契約をしました。
通院先は個人のクリニックではなく総合病院でもない中くらいの病院です。
総合病院のような長い待ち時間もなく、とってもお手軽な病院が
主治医です。
おばあちゃんは要支援でとっても元気。おじいちゃんが要介護で、もう
90歳を過ぎていました。
初めての通院介助は何事も無くお二人とも普通車に乗って、診察結果も
変わりなくいつも通りの薬を処方してもらってきました。
ところが通院した数日後から、急におじいちゃんが物を食べられなくなりました。
食事が喉を通らず、心配したご家族が自分たちだけで何とか病院に連れて
いきました。
診断は老衰との事。
点滴通院という方法もありましたが、大変ですから訪問看護さんに家に来てもらって
そして点滴をしてもらうという方法を選びました。
そしてもう老衰との事で、医師からこのまま在宅で看取るのかどうするのか
ご家族に問いかけました。
おばあちゃんは迷わず、「このまま家で過ごさせたい」と言いました。
お嫁さんも「おばあちゃんがそうしたいのならそうします」と返事をした
そうです。
続いて医師から、
「それでは、息を引き取ったら連絡をください。そしてここまで
頑張って連れてきてください。診断書を書きますので。」
という事で毎日の訪問看護さんの点滴が始まりました。
もちろん点滴だけではなく、バイタルを測ったり、状況は医師に報告をして
看取りまで頑張っていくつもりでいました。
私たちの訪問はありません。
訪問看護さんのみで対応しました。
そしてある日、おじいちゃんが熱を出してしまいました。
そんな事になるとは思わなかったご家族は、何も考えずに救急車を呼んで
しまいました。
訪問看護さんに連絡する事もなく。
救急車は総合病院に行ってしまいます。
主治医との話し合いしたことをすっかり忘れた?
結局そのまま入院です。
連絡を受けたケアマネさんも訪問看護さんも言葉がありませんでした。
家で看取るって決心したと思っていましたが、やはり無理でした。
目の前で苦しんでいるおじいちゃんを見て、もう老衰だからこのまま
家でって、相当な覚悟がないとできないと思います。
やっぱり救急車を呼んで病院に入院すれば、また元気になって戻って
来られると思ってしまいます。
結局おじいちゃんは数日後に亡くなられました。総合病院で。
病院から在宅での看取りの話しをされたとき、簡単に考えてしまう
事があると思います。
おばあちゃん以外のご家族が日中も一緒にいて介護できるのなら
可能なのかもしれませんが、今回のようなおばあちゃんが一人で
介護するような場合はとっても大変な事だと思います。
でもきっとおじいちゃんは許してくれていますよ。
おばあちゃん一人でよく頑張ったなって。
有難うって言っていると思います。
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