遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

サプライズにならなかった母の日

 

シニアのあんしん相談室

 

 

今年も例年と同じく、ネットで母の日のお花を注文しました。

 

サイトにサプライズはできませんとは書いてありました。

 

でもちょっとはサプライズになるんじゃないかと期待していたんです。

 

配達の際に自宅にいるかどうかの確認の電話をする事になっています。

 

だからサプライズにはならないという事になります。

 

でも私はその電話がサプライズになるかなと思ったんです。

 

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今日母の日の配達なので、配達確認の電話も当日来るもんだとばかり

思っていました。

 

そこで、「あら」と思ってくれたら良いなと。

 

しかし現実は全く違いました。

 

電話があったのが昨晩だったんです。

 

そして父から電話がありました。

 

「あのね、今ね新宿のお花屋さんから電話が来たみたいなんだよね。

お母さんが出てね、何を言っているんだかさっぱりわからなかった

んだよ。なんだろうね。」

 

あら。こっちが「あら」になってしまいました。

 

「明日母の日でしょ。私がお花を注文したのよ。」

 

「あ~あんたなの?そういう事だったのか。お母さ~ん明日母の日だってよ。」

 

「はい。なあに。」

 

「なあにじゃなくてさ、明日母の日でしょ。だから私がお花を注文したのよ。

その確認電話だったと思うけど。なんて言ってた?」

 

「全然わからなかった。でも明日お花が届くって事なのね。」

 

「そうよ。だから配達時間とかを言ったと思うんだけどね。」

 

「忘れた。なんでも明日お花が来るのを楽しみにしていれば良いのね。」

 

「そう。そういう事。」

 

「はい、わかりました。」

 

何で前日に電話したんだろう。それも夜に。まあしょうがないけど。

 

今日夕方、じゃない夜、父から電話でした。

 

「まだお花が届かないんだよ。なにか手違いでもあったのかね。」

 

「そうなんだ。昨日の電話で配達時間とか言ったと思うんだよね。その

時間だって記憶にないだろうから、待ってるしかないよ。」

 

「あんたの方で手違いがないか問い合わせできないの?」

 

「ネットで注文したんだけど、じゃあ調べてみるから。」

 

「お願いします。」

 

昨日母に、寝室で眠ってしまうと、お花が来てもわからないから、寝ないで

待っててよって言ったんです。

 

おそらく一日ずっと待っていたんだと思います。

 

配達してくれるお花屋さんに電話をしてみました。

 

そしたら、19時に出発したので、もうすぐ到着すると思いますって。

 

そりゃ遅いわ。

 

サプライズにしたかったのが、全然真逆で待ちくたびれてしまった

感じになってしまいました。

 

でも20時前に

 

「今ね、立派なお花が届きました。有難うございました。」

 

「良かった。お任せで注文したから、どんなお花かわからないんだけど、

ピンク系で注文したから、ピンクだった?」

 

「そうねピンクが多いわね。とってもきれいよ。」

 

「メッセージカードもついてるでしょ。」

 

「ああ、これかな。

 

お母さんへ

いつも元気なお母さんの声を聴くと、私まで元気をもらいます。

これからも元気なお母さんでいて下さいね。

 

ありがと。」

 

しっかり読んでくれました。

 

やっと母の日のイベントが終わりました。

 

横にならないで待っててくれたことを考えると、疲れた母の日だった

でしょうね。きっと。

 

ゆっくり休んでください。

 

お母さんいつもありがとう。

 

 

 

 

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