遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

NHK「家族の空白を見つめて」を見て

 

 

 

見ようと思ってテレビをつけていたのではありません。

 

我が家では主人がいるといつもテレビがついています。

 

趣味のメダカのお世話をしながら、ふとテレビに目をやると

この番組がはいっていました。

 

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最初から見ていたのではありませんが、見ていてとっても辛くなりました。

 

コロナ禍で各施設では面会制限が行われ、なかなか入所している家族と

会う事ができません。

 

徐々に面会制限も緩和されましたが、それでもガラス越しの面会

だったり、ビニール越しだったりリモートだったり色々です。

 

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何処の施設でも感染予防対策をしながら、面会も短時間で行う様にして

ご家族とのコミュニケーションを保とうとしています。

 

その中に衝撃的な場面がありました。

 

施設のガラス扉を挟んで面会に来た娘さんに、車いすでお部屋から出て

来られたおばあちゃんが娘さんに言ったんです。

 

「生きててごめんね。長く生きれば生きるだけ迷惑かけるね。」

 

この娘さんはかける言葉がなかった様です。

 

どちらの気持ちも痛い程わかります。

 

介護職をしていれば、入所している側の気持ちもわかります。

 

中にはまったくわからない介護職もいるかもしれませんが、この

言葉が現実を表していると思います。

 

家族にすれば、末永く元気に長生きしてほしいと思うのは当然の

事です。

 

でも高齢者にすれば、自分は若い人たちのお荷物になっていると

思いがちです。

 

そんな事ないのに。

 

生んで育ててくれた人ですよ。

 

感謝しかないじゃないですか。

 

そう思わない親子関係になってしまっていれば、そもそも面会

にも来ませんよ。

 

この言葉を言ったおばあちゃんは、娘さんの顔を見るなり

言ったんです。

 

もう涙が出ましたね。

 

「なんでそんな事言うの?私の大切なお母さんなんだから、

粗末にしないで。もっと自分を大事にして。」

 

きっとこの娘さんはこう言いたかったんじゃないかと思います。

 

 

 

また別のおばあちゃんと息子さんは、ほとんど自分の事もわからない

状態になっても、息子さんは一生懸命面会に施設に出向きました。

 

そしてすでに終末期に入ったお母さんを自分の手で触れて、その温かい

ぬくもりを感じてくるんです。

 

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そうすると自分だけではなく、おばあちゃんにも

 

「触れ合う事で生きる力が生まれるんです。」

 

と言っていました。

 

感動しました。

 

私は色々な親子関係を見てきています。

 

悲しい親子関係も一杯見てきました。

 

でもこの息子さんの様に、純粋に母を思い感謝してこそ

本当の親子愛なんじゃないかと思いました。

 

今日のこの番組を最初から見たかったです。

 

遠く離れている私の両親がどうしても重なります。

 

特に父は今、老健に入所しています。

 

私の事を待っているでしょうね。

 

いつになったら会えるのか。

 

会ったらすぐに触れ合わなきゃと思います。

 

触れ合う事が生きる力となる。

 

良い言葉です。その通りです。

 

それを父にも母にも早く現実にしてあげたいです。

 

このままコロナが収束を迎える事を切に願います。

 

 

 

 

 

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