遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

豆腐の味噌汁

つい先ほど母から電話がありました。父は耳が遠く電話が聞こえないので、母が最初に

かけてきます。

要件は父からでした。

 

「ヘルパーさんにお豆腐の味噌汁をお願いしたんだけど、今日も豆腐以外にカイワレだ

か何だか小さい野菜が入っていて、みそ汁が飲めないんだよ。飲みにくいっていう事が

まだわからないみたいなんだよね。」

 

ヘルパーの立場から言うと、実家に週6日訪問のうち、母が4日間、父が2日間だから

母の訪問日には母のための味噌汁を調理して、父にも一緒に食べてもらうという感覚

だと思います。そんなことを父に言うのは気の毒だから、母が味噌汁をよそう時に、豆

腐以外のものは入れないでくれれば何の問題もない事なんです。

 

その説明を母にしてきたんですが、やっぱり忘れてしまいます。挙句「なんでカイワレ

が邪魔なのよ。」と嚥下ができない人の事を理解もできません。

 

ヘルパーのやってる事もわかります。しかしやはり認知症の母にも嚥下障害の父にも

支障をきたさないためには、毎日豆腐の味噌汁を作ってもらうしかない様です。

 

父は豆腐がなければ、具なしの味噌汁でいいんです。しかしヘルパーが具なしの味噌汁

を作るはずがありません。両方の立場のわかる私は、ヘルパー事業所にこの事を伝える

事に少し抵抗を感じています。

 

わがままととらえられるか、要望として聞いてもらえるか。

 

サービス提供終了時に味噌汁だけ父の分をお椀によそっていってもらえばいいんですが

そうすると、食べるときに母がレンジで味噌汁を温めます。父はいつも熱すぎると飲め

ないから、あまり温めないでと言いますが、それでも飲めないくらい熱くしてしまいま

す。父にすれば満足に味噌汁を飲むことができない状況なんですね。

 

だから、今日はとうとう電話で訴えてきたんだと思います。

 

明日、ヘルパー事業所に連絡します。