遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

調理が苦手なヘルパーさん

 

シニアのあんしん相談室

 

 

 

 

父から久しぶりに電話がきました。

 

しばらくぶりで、何事もなかった様ですが、少し違う様子です。

 

「また、文句言いたくなっちゃった。」

 

「あらどうしたの?」

 

「昨日来たヘルパーさんがシチューを作ってくれたんだよね。

野菜も細かくしてあったんだけど、ジャガイモやニンジンが

硬くて食べられなかったんだよ。」

 

「え~、ジャガイモやニンジンが硬いって?ちゃんと煮なかった

のかしら。」

 

「煮る時間が短かったんだろうね。やんなっちゃうよ。それにね

今日はね、麻婆豆腐を作ってくれたんだけどね、辛くて食べらえ

ないんだよ。」

 

「何それ。」

 

「麻婆豆腐の素ってあるでしょ。あれを使って作ったんだけど、

3人分が2回分入っているのに、空箱が捨ててあるからたぶん

全部使ったみたいなんだよね。もう辛くてね。」

 

父の電話の向こうで、母がせき込んでむせているのが聞こえました。

 

辛いんでしょうね。

 

「裏に作り方が書いてあるのに、なんでできないのかね。」

 

「そうだね。何でだろうね。」

 

「また事業所の方に言ってちょうだいよ。困っちゃうよ。」

 

「わかった。連絡するね。」

 

「それにね、いつもお味噌汁をお豆腐にしてもらってるんだけど、

麻婆豆腐の時だけは他のヘルパーさんだと、かきたま汁に変更して

作ってくれたり配慮してくれるんだよ。今日はね、麻婆豆腐に

お豆腐の味噌汁なんだよね。」

 

「若いヘルパーさんだったのかしら。」

 

「予定通りなら、そんなに若い人じゃないはずなんだけどね。」

 

「それもじゃあ聞いてみるから。」

 

色々な事がありますね。

 

食べる楽しみをなかなか味わえない様子です。

 

管理者さんに電話で伝えました。

 

すぐに返事が来ました。

 

「麻婆豆腐はやはり6人分全部を使った様です。辛かったでしょうね。

大変申し訳ありませんでした。」

 

「母も咳き込んでいましたからね。」

 

「ほんとにすみません。」

 

「若いヘルパーさんだったんですか?」

 

「27歳独身のヘルパーでした。」

 

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「あんまりお料理はしていないんですか。」

 

「そうですね。」

 

やっぱりそうでした。

 

普通の主婦ならそんなことは無いと思いますからね。

 

でも料理の援助に料理のできないヘルパーさんじゃ、ヘルパーさんだって

つらいんじゃないんでしょうか。

 

我が家は難しい料理は必要ないので、あまり得意じゃなくても大丈夫

だと思ったのかもしれません。

 

でも作り方を書いてある麻婆豆腐でさえできない様では、他でも

同じような事があると思います。

 

それを一人前にするために指導するのがサービス提供責任者の

仕事なんですけどね。

 

父が直接聞いたそうです。

 

調理の勉強会とかやってるのかって。やってないそうです。

 

それだと若い独身のヘルパーさんはなかなか覚えるのも遅くなるように

思います。

 

立派な料理は作れなくても、普段お母さんに食べさせてもらっている

料理くらいはお母さんから習った方が良いですよ。

 

それを我が家で作ってあげて下さい。

 

お願いします。

 

 

 

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