遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

老後2000万円問題で思う事

今、テレビをつけると老後の2000万円問題がこのところ毎日入っています。

パッとみれば、どこにそんな貯蓄をできる人がいるんだと思います。

 

健康で夫婦二人が、今現在と同じ生活をつづけた場合、やはりこのような金額に

なってくるんでしょうか。それはそうだと思います。

 

でもそれも自分次第です。

貰った金額の中で生活をするしかないんです。

それ以上の事がしたければ、やはり貯蓄は必要です。

 

しかし、ずっと健康でいられる保証はどこにもなく、私たちが訪問している高齢者

は、今の年金だけでは満足な介護保険の利用もできないのも現実としてあります。

 

今は医療も進み、そんなに簡単には亡くなりません。特別養護老人ホームに入所された

方たちは、入所当初と比べるとどんどん元気になります。栄養状態もよく、清潔も

保たれ、家にいるときより顔色もよく肌にも張りが出てきます。

 

特養に入れない、介護度の低い人が入所を希望すると、やはりお金がないと入れません

。結局お金です。

 

自分が老後安心して生活するには、やはり年金だけでは足りません。だからある程度の

蓄えは必要です。

 

それを2000万円という莫大な数値で表したから反感をかってしまったんじゃないで

すか。それぞれが自分で自分の老後をどうしたいか考えれば、わかる話です。

 

若い人に老後の話をしてもピンと来るはずがありません。

でも自分がインフルエンザにかかったとして、その状態が何年も続いたとしたら、やは

り、誰かの手を借りたいし、重症化したら入院させてほしいし、でもそれがお金がなく

て思うようにいかないってことを想像すれば少しはわかりませんか。

 

就職してある程度の固定給を得て、結婚すれば子供にお金がかかり、子供の手が離れた

ら親の介護が始まり、いったいいつ自分の老後の資金をためるんでしょうか。

 

すべて自分の心がけ次第です。

 

貯金もない年金もないで生活はできません。

親の年金で生活している方は、早く自分のためにも蓄えを作ってください。

2000万円は遠すぎますが数万円くらいならすぐできます。

それを積み重ねればいいんです。

 

って、自分に言い聞かせています。