今日は通院時乗降介助で車に乗せたおばあちゃんの話。
利用者はおじいちゃん。
おじいちゃんの院内介助はおばあちゃんが行うので、私は
車の乗り降りだけのお手伝い。
今年の暑さも元気に過ごしたお二人。
おじいちゃんはデイサービスに通われているので、快適に
過ごされていたと思いますが、おばあちゃんはどうしていたの?
そしたらおばあちゃんが、
「私はアルバイトに行っていたから、それほど暑さは感じなかったな。」
って。
アルバイト?何の?
というか、おばあちゃん何歳?
この田舎でも、シルバー人材センターはあります。
でも歩いて通えるようなところにあるわけではありません。
都会のような大企業の社長さんなら、85歳でも収入のある人はいる
でしょう。でもこの田舎です。
「何のアルバイトをしているんですか?」
「タバコの手伝いに行っているんだ。」
この辺はタバコの葉を作っている農家が結構あります。
そこにアルバイトに行っているんだそうです。
60歳で定年退職をした後25年、毎年この時期はアルバイトをして
お金を稼いでいるんですって。
この暑さも、タバコの葉は背が高く、その陰になって仕事をするから
あまり暑くは感じなかったって。
「お金ももらって、体にもいいし、全然苦じゃないよ。」
うらやましい話です。
農業は面白みがつけばやめられないって。
収穫の喜びと、美味しい新鮮な野菜を自分でも食べるけど
他の人にも喜んで食べてもらえる幸せと。
好きなことをやって85歳になった今でも現金収入を得られるって
理想的です。
おじいちゃんの病院に着くまでの数分。
とてもいい話を聞く事が出来ました。
運転に集中しろって怒られそうですが、ついおばあちゃんの
話に耳を傾けてしまいました。
85歳で現金収入。
自分も見習わなきゃ。いや、おそらく無理ですよ。