遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

手を抜く事、ずるくなる事を教えなきゃ。

 

 

在宅介護は1週間で終わるものではありません。

 

頭では皆さんわかっています。

 

先日の続きです。

 

このブログです。

 

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ヘルパーの訪問を開始し、昨日ケアマネが訪問して娘さんに話を

聞いてきました。

 

当初の計画は冷蔵庫の中にあるおかずを適当に温めて、昼食に

お出しするという内容でしたので、その通りにやってきました。

 

先日はお鍋におでんが煮てあって、手つかずだったのでこれは夕食

のおでんだなと思いましたが、ご本人が少し食べたいと言われたので

温めて少しだけお皿によそい、食べていただきました。

 

おそらくその日の事でしょう。娘さんが仕事から帰宅して夕食を

食べようと思ったら、おでんがすべてなくなっており、食べるものが

何もなくて仕方なくカップラーメンを食べたとの事でした。

 

そしてなんとお母さんが

 

「朝・昼・夜を同じものは嫌だ」

 

と言ったとの事。

 

確かに入所中は3度の食事のおかずが同じものなんて事はあるはずが

ありません。

 

それに慣れてしまったからか、そんなことを言ったらしいんです。

 

ですから、「母の昼食に何でもいいから簡単な調理をして食べさせて

もらえませんか」とケアマネに言ったそうです。

 

依頼されれば私たちはご希望に沿って支援はします。

 

でもちょっと待って。

 

娘さんが作ったおでんを残らず食べてしまった父と弟。

 

それにお母さん。

 

何でそんな事になるんでしょうか。仕事から疲れて帰ってきておでんを

食べようと思ったらなかった。

 

なぜこの娘さんはそれを怒らないんでしょうか。

 

朝の忙しい出勤前に一生懸命お料理して、疲れて帰ってきてカップラーメン?

 

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少しずるくなって、自分の食べる分は最初に別に分けておくとか、

お母さんの昼食だって、パンを買っておいて「これ食べて」って

手抜きをしても良いんじゃないですか。

 

焼き立てのトーストなんか最高ですよね。それにサラダとコーヒーで

昼食にしたっていいんじゃないでしょうか。

 

この手を抜く事やちょっとずるくなる事は決して悪い事ではないと

思います。

 

自分を守り疲れさせないための策だと思います。

 

朝の貴重な時間を少しでも楽にして、疲れた夜に食べるものを確保

しておく。

 

主婦だったら誰でも考える事だと思いますが、まだ若い娘さんには

できない事なんでしょうね。

 

朝・昼・夜で同じものを食べたくないと言ったお母さんを責めることなく

ヘルパーに調理を依頼する。

 

これで在宅介護を続けられるんでしょうか。

 

いつか爆発してしまいそうな気がします。

 

私たちはケアマネから依頼されれば援助します。

 

チャーハンでも作る?うどんも良いんじゃない?

 

そのサービスに向けて話をします。

 

でも本当にそれでいいのかなってヘルパーのみんなが心配しています。

 

だって私たちが訪問しない時は、娘さんが3度の食事をすべて作るんです

から。

 

無理だよ~。続かないよ~。

 

もっと手抜きしていいんだよ~。

 

だって、介護は長いよ。長期戦だよ。

 

だから適当に手抜きしないと。

 

 

 

 

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