各ご家庭に訪問すると、昔書いたとか作ったとか
素敵な作品を目にする事があります。
その中で、最近出会った作品をご紹介します。
玄関に飾ってあった額です。
墨で描かれたさし絵も自分で書き上げたものだそうです。
ここに書かれている詩は、昔新聞に載っていたもので
良い事書いてあるなと思って書いたと言っていました。
どなたの作品なんでしょうか。
なにもしないでぼんやりと
テレビばかりを見ていると
のんきなようで年を取り
いつか知らずにボケますよ
年をとっても白髪でも
頭はげてもまだ若い
演歌歌えばアンコール
生きがいある人ぼけません
曲がついている様な、歌の歌詞のようです。
これと自分の趣味の水墨画を組み合わせて作った作品を
玄関にかざり、来客をお迎えしています。
もう90歳になるこの方は、若い頃は駅の助役さんで
きちっとした方で、今も服もきちっと、台所もきちっと
しています。
こんな趣味があったなんて、見て感動しました。
そう言ったら照れていました。
ホントにかわいいおじいちゃんの作品です。
もう一つ。
これは冬期間にだけやっている、越冬施設の廊下に貼ってあった
ものです。
最初意味が分かりませんでしたが、一人のヘルパーがひらめき
意味がやっとわかりました。
パット見てわかりますか。
いっしょういちじゃく いちどいちろう
と読むそうです。
大いに笑えば一歳ずつ若返り
怒ったり悲しんだりすれば一歳ずつ老いる
だそうです。
その通りだと思いました。
集団生活をする施設の中です。
トラブルなく生活するには、こういった精神で行かなきゃ
といった教訓なんでしょうか。
これは斎藤茂太と言う人の座右の銘だそうです。
これは若くても同じです。
我々の年代にも通じるところがあります。
これを上司に見せて、
一つ怒れば一つ老けるんですよって言いたいです。
これが本当に起きたら、うちの上司は100歳超えですよ。
そんな事にならないように、笑顔を忘れず利用者に接して
行きたいと思います。