遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

誰もいないのも困るけどいすぎるともっと困る。

 

カンファレンスバナー

 

 

 

今日は新規の利用者さんの退院前のカンファレンスにケアマネ

さんと一緒に行きました。

 

一人暮らしの女性で、腰椎椎体骨折で約2か月入院しリハビリを行って

今回やっと退院の許可が出たようです。

 

胸から腰までの大きなコルセットを24時間装着したままでの退院で

もちろん寝る時も外せません。

 

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退院すれば元の生活に戻るわけですが、何もかもを一人で行うのは

無理ですので、ヘルパーの援助を受けて少しずつ元の生活に戻す

ようなケアプランで行こうと思っています。

 

退院前カンファレンスではまずリハビリの先生からアドバイスを

頂き、病棟の担当看護師さんからも入院時から現在に至るまでの

状況や今後自宅に戻ってからの注意点等お話していただきました。

 

ご本人は認知症もなくしっかりされており、自分で何でもできる

つもりでおられるので、そうではなくて少し大事にして無理なく

回復できるようにサービスを使って生活してくださいと病院から

助言をしていただきました。

 

ご本人も納得され話を具体的にしていく事にしました。

 

ここからは病院の方たちは退席し、ケアマネ・本人・ご兄弟・

ヘルパーで話し合いの時間を持ちました。

 

結果から言うと、掃除・買い物・入浴・服薬のお手伝いをする事に

なりました。

 

ここにたどり着くまでが大変でした。

 

支援を受けるのはご本人です。

 

しかしご兄弟がこうすればいい、ああすればいいって本人がまだ

どうしたいという意見を言う前に言ってくるんです。

 

お風呂も病院のリハビリで何とか個浴の見守りだけでで入れる

ようになりました。

 

だからご本人は自宅のお風呂でゆっくり一人で入りたいと希望

されましたが、そんなのは絶対にダメだと言われます。

 

寒いからデイサービスに行きなさいと言います。

 

ご本人の自宅で入りたいどこに行っちゃったんでしょうか。

 

ベッドの搬入も、ご本人がこうしたいというレイアウトがあった

のに、頭はどっちにすればとか壁側がどうだとか、周りで話あって

いるんです。

 

これから自宅で過ごすご本人の考えは二の次で、ケアマネさんも

困ってしまいました。

 

相談する人がいなくてご本人がすべて決めるもの実際は大変な事

ですが、今日はご兄弟が3人も来られ当事者の話もそっちのけで

自分の思いばかりを主張されるもの困りものです。

 

そして最終的に日曜日は訪問を抜く事になり、そこだけはご兄弟に

お願いする事になったら、

 

「私は体が悪くて、主人もちょっと」

 

って自分は手伝えない事を言ってきます。

 

口だけ出して手は出さないっていうパターンです。

 

ケアマネさんが小声で、

 

「じゃあなんで今日来たの。口だけ出して支援はしないってか」

 

あれ?私の空耳?

 

 

 

 

 

 

1時間近くの時間をかけて何とか具体的にする事は出来ましたが、

外野が多いとさっぱり話が進まず、ご本人は疲れてしまいました。

 

退院し自宅で静かに過ごしたいと思われていますが、今日のカンファレンス

の様子を見ていると何だか静かにってわけにはいかないような気がします。

 

心配で来て下さるのは大変ありがたい事ですが、何だか違う雰囲気を

感じてしまいました。

 

私たちの訪問時間以外で来ていただいて、転倒していないか、しっかり

食事をされたか、そういったことを見ていただければありがたいご兄弟

だと思います。

 

 

 

 

こういう方々ってヘルパーの訪問時間にわざと来たりするんです。

 

それは意味がありませんから。

 

是非お一人の時にいらしてください。

 

 

 

外野がうるさい担当者会議の様子でした。

 

 

 

 

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