遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

親戚が介護相談に来ました。

 

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私の嫁ぎ先は親戚がとても多く、義父が5人兄弟で義母が6人兄弟。

 

それぞれに配偶者もいますので、結婚式やなにやらっていえばいつも

莫大な人数になっていました。

 

そんな親戚の叔父や叔母も80を過ぎる年齢になっています。

 

昨日主人にいとこから電話があり、両親の事で相談したい事がある

との事で、今日家に来る事になりました。

 

 

両親と言っても実家の両親の事なのか、嫁ぎ先の両親のことなのか

そこまで聞かなかった主人。

 

今回来たのは義母方の叔父叔母の事で相談者の実家のご両親の事でした。

 

今回の相談は両親と言っても特に叔母様の事でした。

 

この叔母様は若い頃は看護師として勤務され、3交代勤務も行うバリバリの

病棟看護師でした。

 

そんな叔母様も60歳で定年退職した後、ぱったりとやることがなくなり

元々社交的な性格ではなかったので近所に友人もおらず、家の中で編み物

をやったり、旦那さまと温泉に行ったりとゆっくり生活されていたそうです。

 

そんな叔母様の異変を感じたのは2年前くらいだったそうです。

 

その時は物忘れが気になり、その時々に指摘をしてきましたが、ご本人が

バリバリの看護師だったことから、自分は絶対に違うと認めようとしなかった

様です。そうなると病院に連れて行くにも行きようがなく今まで放置して

しまったみたいです。

 

しかし最近急に物忘れだけではなく外出も拒否的になり、ここ数日は朝も

布団から出なくなり、食事も少量しか食べなくなったとの事。更には自分

なんかいてもしょうがないと言い始めたようで、これは普通じゃないと思い

娘の泣き落とし作戦で「頼むから健康診断に行ってくれ」とお願いして

心療内科に連れて行ったそうです。

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医師の診断は「認知症もあるかな。」と言った診断だったとか。

 

医師に勧められ介護認定は申請し、認定調査までは終わっていました。

 

相談はこの先どうすればいいかという事でした。

 

 

私がまず助言したのは、それは「認知症の症状」なのか「うつの症状」

なのか。

そして検査を行ったのなら、脳の萎縮だとかしっかりとした診断が出て

いるのかそれをもう一度主治医に確認してと言いました。

 

検査は行った様ですが、何の検査をしたのかよくわかっていませんでした。

 

家族とすれば家の中だけで過ごすのではなく、外に出したい所もある。

でも元々社交的ではないからデイサービスも向かないかなとか、色々

考えたけど結局どうすればいいのかわからなくなったとの事。

 

もしこの叔母様の症状がうつによるものであった場合、行きたくない

所にむりやり行かせようとしたって苦痛を与えるだけで、いい方向には

向きません。

 

まず正しい診断を受けて、もし「うつ」だったら早く治療を始める事が

大事だし、「うつ」だったら服薬で改善する見込みも十分あるから、

もう一度主治医の先生に今の状況を伝えてみる事。

 

今回はそれを伝えました。

 

介護保険のサービスを使うことを急がず正しい診断が先だと

私は判断しました。

 

叔父様は変わっていく叔母様を毎日見ていて大変な思いをされて

います。

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相談に来た娘さんも毎日朝晩実家によっています。

 

これが長期戦になればやはり家族の負担は相当なものになります。

 

叔母様にとって最良の策を早く見つけて、介護負担を少しでも

軽くしてあげられれば良いなと思います。

 

今後もまた相談に来ると言って帰りました。

 

 

 

 

大した事は言えませんでしたが、話を聞いてもらった事でなんとなく

すっきりしたと言っていました。

 

こういう方がほとんどだと思います。

 

はじめは家族で何とかしなきゃと頑張ります。でも行き詰ってきます。

話をするだけで心に隙間を作って余裕を持たせることができるんです。

 

相談窓口の敷居は高くありませんから、何かあったら早めに相談する事

をお勧めします。

 

 

 

 

 

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