遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

子どものいない人の終活

 

 

 

 

通院介助をした一人暮らしのおばあちゃん。

 

91歳ですが、まだまだ元気に生活されています。

 

いつも元気なこのおばあちゃんが、浮かない表情をしていました。

 

なにかあったんでしょうか。

 

こちらからは聞きませんでしたが、おばあちゃんの方から話を

してくださいました。

 

おばあちゃんは農家の長男さんに嫁ぎました。

 

でも子供に恵まれなかったそうです。

 

40歳を過ぎた頃(まだ若い)自分たちの老後は誰に面倒をみて

もらったら良いのか考え、旦那さんの弟夫婦に御願いしようと

二人で話しをしていたそうです。

 

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そんな話をして間もなく47歳で旦那さんが急に亡くなってしまった

んだそうです。

 

長男の嫁ではありましたが、旦那さんがいなくなれば弟夫婦に家を

任せて自分は東京に出て働いたんだそうです。

 

そしてその働いたお金を必死でためて、自分の将来をお願いするために

弟夫婦にお金を渡していたんだそうです。

 

定年を迎えたころ、生まれたこの地に戻ってきましたが、嫁ぎ先には

居場所がなかったので、今いるところで一人暮らしをしていました。

 

そうしているうちに、今度は弟さんが急に亡くなってしまったんです。

 

残されたのは弟のお嫁さんとその息子さんになってしまいました。

 

そしてとうとうおばあちゃんも90歳を過ぎました。

 

自分の葬式をだしてもらうのを弟の嫁さんに頼まなくてはならなく

なりました。

 

自分には弟夫婦しか頼れる人はいなかったから、改めて自分の

葬式を出してもらえるかの確認をしたそうです。

 

弟のお嫁さんの返事は、

 

「(息子さん)にお願いしてくれ。自分にはできない。」

 

という返事だったそうです。

 

今まで必死になって葬式代だと思ってお金を渡してきたのに、

一気に裏切られたような気分になった様です。

 

自分も91歳になって、いつ最期を迎えてもおかしくない年齢

になって、今までの苦労は何だったんだろう。

 

自分が死んだときに迷惑がかからない様にと思ってお金を続けて

きたのに。

 

それを考えたら落ち込んでしまったそうです。

 

若い時に旦那さんに先立たれましたが、やっぱり自分も旦那さんの

近く行きたいから、本家のお墓に入れてほしいんだそうです。

 

今の状況だとどうなる事やら。

 

計画的に終活をしてきたつもりが、今になって崩れてしまった事

がショックの様です。

 

自分の最後をお願いできるのは子供がいれば子供になるんでしょう

けど、今の世の中は子供を持たないご夫婦も沢山います。

 

今回のおばあちゃんの様に頼ろうと思った兄弟が先に亡くなる事も

あります。

 

最後の時をお願いできる人をしっかり決めても人間の寿命はだれにも

わかりませんから、思う様には行かない事もあります。

 

結果的におばあちゃんも子供さえいたらと言っていました。

 

考えさせられました。

 

 

 

 

 

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