遠距離介護ダイアリー

東京と東北間での遠距離介護は突然始まりました。私はホームヘルパ ーを25年以上やっており色々な在宅介護を目の当たりにしてきました。人間誰にでも訪れる介護の話を日々綴っていきたいと思っています

認知症の探し物

 

 

 

 

前回上京してから2か月が経ちました。

 

昨年も2月だけは雪の影響もあって上京していないんです。

 

昨日は到着が遅いので実家には来ていません。

 

今日は一日色々な事をやりました。

 

 

 

 

一番大変だったのが、母が無くしたマイナンバーカードを

探す事。

 

マイナンバーカードだけではありません。保険証・診察券

そういうものをまとめて入れてあるポーチがどこに行ったか

わからないとの事。

 

明日の薬の受け取りにも必要です。

 

どうしても探さなければなりません。

 

 

まず母にも心当たりを探してもらいました。

 

でも母に心当たりなんてありません。

 

全然わかりません。

 

紛失しない様に引き出しとかにしまわないで、見える

所にぶら下げておいたものがなくなっているので、

どこかに持ちだしたんです。

 

もしかしたら寝室にでも持って行ってしまったかと

思い、布団周りも探してみました。

 

そしたら母の突飛な行動が出ました。

 

ベッドの上にあがり、タンスの上にある埃だらけの缶を

取ろうとしているんです。

 

「何してるの。そんなところに入れるはずがないでしょう。」

 

「わからないじゃない。見てみなきゃ。」

 

そう言って母の探すところは普段触れる事の無いような所

を必死に探しています。

 

びっくりしました。そういうところを探すんですね。

 

「あれ、何を探しているんだっけ。」

 

これを何回言ったでしょう。

 

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もっと身近は所にあるはずなんです。

 

そこで考えました。

 

私が前回上京したあとにショートステイに行っています。

 

ショートに持って行ったんだ。それ以外の外出はデイサービス

だけですから。

 

ショートにはどのバックで行ったか聞いても覚えていません。

 

母はバックをいくつも持っています。

 

バックの中をとことん探すことにしました。

 

バックも色々なところにあります。

 

それを一つ一つ探しました。

 

そして夜8時頃やっと

 

「あった~。」私が見つけました。

 

やはりバックの中にありました。そのバックがあったのは

紙パンツの入った段ボールの中です。

 

毎日目にするところにあった事になります。

 

母が探すところは全然的を得ていません。これでは見つかりません。

 

これからも何かを紛失した時は、身近なところから探してみる

様に声がけしていきます。

 

 

 

認知症の始まりはいつも探し物をしています。

 

この探し物が色々なトラブルになっている家庭もあります。

 

要するに物盗られ妄想です。

 

自分がしまい忘れていても誰かが盗ったと思いこむ事です。

 

母にはそういう事がなかったので、ヘルパーさんの事を

疑ったり、父や弟を疑ったりはしませんでしたから良かった

です。

 

みつかってからも、「あら良かったわ~」みたいな事も

ないんです。

 

「何を大騒ぎしてたの。」みたいな顔をしていました。

 

 

でも見つかって本当にホッとしました。

 

明日は両親の薬を貰いに行ってきます。

 

 

 

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